ニコンからエントリーユーザー向けデジタル一眼レフカメラ「D3200」が発表された。5月下旬発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は8万5000円前後。
従来のエントリーモデル「D3100」の上位機種という位置付けになるD3200だが、撮像素子には有効2400万画素という高解像度のCMOSセンサーを搭載する。
また、画像処理エンジンには同社フラッグシップモデル「D4」と同じ「EXPEED 3」を採用し、感度設定はISO 100~6400で、ISO 12800までの拡張設定も可能だ。連写速度は最高4コマ/秒となる。
撮影方法をわかりやすく表示しながら撮影できる「ガイドモード」では、新たに効果の確認が行なえる「アシスト画像」と、選んだシーンの説明文が追加されている。
そのほか、撮影後の画像に対してスケッチ風の絵に仕上げる「カラースケッチ」と、特定色のみを残してそれ以外をモノクロにする「セレクトカラー」を新たに適用できるようになった。
背面液晶は3型(約92万画素)。本体サイズは幅125×奥行き76.5×高さ96mm、重量は約505g(バッテリー、SDカード含む)となっている。
ボディー以外に、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」レンズが付属するレンズキットが予想実売価格9万5000円前後、「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」レンズが付属するダブルズームキットが同12万円前後で5月下旬に発売される。
同時発売のワイヤレスモバイルアダプターの「WU-1a」(希望小売価格5250円)をD3200の「USB/オーディオビデオ出力端子」に装着することで、スマートフォンやタブレット端末などと無線LANで接続できるのも大きな特徴。WU-1aが利用できるのは現状D3200のみだ。
D3200で撮影した静止画や動画をスマートフォンやタブレット端末に転送しネットにアップロードできるほか、リモート操作でライブビューを確認し、静止画撮影をすることができる。
これらの機能を使うには専用アプリ「Wireless Mobile Adapter Utility」(無償)が必要。アプリはAndroid 2.3/3.xに対応しており、iOS用は今秋投入を予定している。