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突然の雨に備えろ! スマホ用防水ケース9本連続ノック

2012年04月10日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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自前iPhoneを榛名湖に沈めて防水性能をチェック!!

 お風呂や水辺でスマホを愛用して、ゆるゆるとニュースや動画、SNSなどを楽しんでる人も多いだろう。多くの人が、低価格&安定性能のジップロックを使用しているのではないだろうか。ジップロックは確かに安定した防水グッズなのだが、気がつくと破れていることがあり、また水没時にはジッパー部分から浸水してしまったという事例を多く聞く。

ほとんど凍っている榛名湖で、防水グッズを容赦なくチェック!!

 筆者もそのひとりで、長々と同じジップロックを愛用していたら、いつの間にか穴が開いていた。筆者のiPad 2は上記の状況で浸水により沈黙。新品ジップロックに入れて、乾燥剤を投入し、1日放置したら復活した。ASCII.jp編集部でも、むき出しでお風呂iPadというストロングスタイルを貫いていた途中に滑落、機能完全停止に陥ったという猛者もいる。短時間ならジップロックでもいいのだが、長時間使用には不安なので、スマホやタブレットの防水グッズをチェックしてみようと思う。

 国産Android端末は防水機能が採用されているものが多く、グローバル端末やiOSデバイスは、いまだ防水機能は用意されていない。そんなことで、自前のiPhone 4Sを実験台に量販店や通販で気になった防水グッズを試して見ることにした。

IPXってなんなんでしょうか?

 防水性能の指標としてよく目にする「IPX」。IEC(国際電気標準会議)によって定められている防水・防塵性能の規格のことだ。正しくは「JIS IPX」と表記されるが、キャリアや製品紹介のレベルでは「IPX」になっている。読み方としては「IP●●」が正しく「IP58」であれば、「5」が防塵性能(対固形物)、「8」が防水性能(対水)を示す。数字の前が防塵性能で後ろが防水性能と考えればわかりやすい。

 少しややこしいのだが「IPX6」と書かれている場合、防塵性能については未チェックではなく、省略されており、防水性能の表記のみということ。また、防水グッズの構造上、対固形物については完全に無保護というワケではない。現状の端末用表記ではIPXばかりなので、上記のような表記方法なんだという程度で覚えておくといいだろう。

 製品や端末によっては、IPX5/IPX7と記載されていることもある。これは、IPX5~6は噴水流テスト、IPX7~8は潜水テストで異なっており、ひとくくりに防水といっても、強い噴水流で水圧をかける噴水流テストと、水深での水圧では属性が異なっていると想定されるため。

 たとえば、右手で左手を押さえるとしよう。同じ力で、指先か手のひらを使って押さえた場合、左手が感じる圧力に差があるといった具合だ。端的にいえば、点と面である。

IPX7~8であれば、水中撮影も実行可能に

 なおIPXの注意点は、防水性能を示すだけで、100%防水というわけではない。防水グッズが初期不良の可能性もあるし、使用している間に浸水しやすくなっているかもしれないので、「即故障を避けるくらい」の認識がいいだろう。

防水の等級

IPX0 無保護
IPX1 製品に対して垂直から落ちてくる水滴の影響がない
IPX2 製品に対して垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴の影響がない
IPX3 製品に対して垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴の影響がない
IPX4 全方位からの水飛沫による影響がない。生活防水はこの辺り
IPX5 全方位からの噴水流による影響がない
IPX6 全方位からの強い噴水流による影響がない
IPX7 特定の時間の間、水没し、一定水圧を受けても浸水しない。
よくある水深1mで30分といったのは、だいたいIPX 7に属する。
IPX8 継続的に水没しても浸水しない

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