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「フィッティングできない」のは、ECサイトでメガネを買うのに躊躇する大きな理由の1つ。しかし、その認識は、今後、ガラリと変わるかもしれない。そう思わせるのが、JINSブランドを展開するジェイアイエヌが、3月から始めた、メガネをかけた自分の姿をシミュレーションできる『Salon de MEGANE!』というサービスだ。Flash Playerがインストールされたパソコン用ブラウザーで使える。
「店頭でメガネを買いに行くと、『このメガネがいい』と思っても、店内をうろうろするうちに、『やっぱり、こっちの方がいいかも』と、ついつい、いろいろなメガネをかけてしまうものですよね。店員におすすめされた個性的なメガネを試しにかけてみたら、意外にしっくりきて驚くようなこともあると思います。あの感覚を、ネット上でも再現したいと思いました。実店舗さながら、楽しみながらフィッティングしていただけたら嬉しいですね」(アイウエア事業部Eコマースグループマネジャー 新井 仁氏)
新しい技術で、リアルな表情を再現
『Salon de MEGANE!』の手順は簡単だ。自分の写真を選ぶ→好みのメガネを選ぶ、この2ステップだけでメガネをかけた自分の姿をシミュレーションできる。オンライン上でフィッティングできるフレームは約200種類。今後、順次、追加していく予定だ。
自分の写真は、手元の写真をアップロードしたりFacebookのプロフィール用写真を使用できる。また、手元に自分の写真がなくても、Webカメラ付パソコンであれば『Salon de MEGANE!』サイト内で直接撮影をして取り込める。
取り込む写真自体は静止画だが、『Salon de MEGANE!』サイト内では、首をふったり、瞬きをしたり、笑うなど、かなり動きがついている。
「iPhoneアプリの『ゾンビブース』や『スモウブース』などで有名な、モーションポートレート社の技術を利用しています。1枚の写真から3D画像を自動で作ってくれるため、動きのある表情が楽しめるんです」
写真に動きをつけたことで、メガネをかけた自分の姿がどんな感じになるのかイメージしやすい。
実はこれまでも、メガネのフィッティングサービスを提供しているECサイトはあった。しかし、専用ソフトをダウンロードしなければならないなど、ひと手間かかる煩わしさがあり、画像の合成品質も低かった。
今回、同社の提供するサービスはWeb上で完結しているため、その面倒がない。Webカメラがあれば、自分の写真すら用意する必要がない、という手軽さから、多くの人に利用してもらえる可能性は、はるかに高まったといえる。
JINS
http://www.rakuten.co.jp/jins-ec/
http://bidders.jp/user/26436262/
- 運営会社:株式会社ジェイアイエヌ
- オープン:2007年(創業1988年)
- 従業員数:1096名(2011年8月)
- 年商:146億円(2011年8月)
1988年、群馬県前橋市に、服飾雑貨並びに生活雑貨の企画・製造・卸売を目的に、有限会社ジェイアイエヌを設立し、2001年よりアイウエア事業を開始。2006年、大阪証券取引所ヘラクレス(現JASDAQ)に株式を上場。2010年、中国遼寧省瀋陽市に海外第1号店「JINS瀋陽店」を出店し、海外へ進出。