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3.7 Appleスペシャルイベントレポート

iPadを超えるのは、iPadだけだ

2012年03月09日 22時30分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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Retinaに続きLTEもサポート

 2つ目の特徴は「iSight Camera」と呼ばれるリアカメラ機能。iPad 2で搭載されたカメラが強化され、より緻密で豊かな色表現が可能になったという。この強化されたカメラとA5Xプロセッサを活かし、3つ目の特徴となる「1080pによるHD動画撮影」がサポートされている。動画撮影では手ブレ防止(Stabilizer)やノイズキャンセル機能がデフォルトで有効になっており、手軽にきれいな動画を撮れる点がメリットだ。iPadで動画撮影をするケースは少ないかもしれないが、高性能を活かした特徴だといえるだろう。

特徴2つ目。強化されたイメージセンサ「iSight Camera」。iPadでカメラ撮影というとなじみがうすい人がいるかもしれないが、デバイス活用の幅を考えればうれしい改善だ

特徴3つ目。イメージセンサとプロセッサ(GPU)の強化に合わせ、1080pのビデオ録画にも対応。デフォルトで手ブレ補正機能が有効化されており、きれいな動画撮影が可能

 特徴の4つ目は「Dictation」、音声入力機能だ。ソフトウェアキーボードに新たに追加された「マイク」マークをタップすることで音声入力を開始できる。対応言語はSiriと同様で、つまり日本語での入力も可能ということだ。Siriと組み合わせることで、ハンズフリーである程度音声のみでの入力作業やメモ書きが可能になるだろう。

特徴4つ目。「Dictation」とは「口述」、つまり音声認識のことだ。iPhoneではすでに有効化されているが、iPadでも音声認識による文章入力ができるようになった。Siriと組み合わせることで、ある程度ハンズフリーでの運用が可能になる。ソフトウェアキーボードにあるマイクボタンを押すと入力スタート。Siri同様に英語、フランス語、ドイツ語のほか、日本語もサポートされている

 そして5つ目の特徴が、一部で噂されていた「LTE」への対応。LTEをサポートするキャリアや地域はまだ世界でも少ないが、ネットワーク事情が特に逼迫する都市部ではキャリアの積極採用が進んでいる。特に最大勢力であるiOSデバイスでのLTEサポートは重要な意味を持ってくる。現在はハイエンド向け機能として対応デバイスが少ないが、今回のケースを皮切りにミッドレンジ以下のデバイスにも急速に広がっていくことだろう。

特徴の5つ目はネットワーク。ついにiOSデバイスでLTEがサポートされ、より高速通信に対応した。3G側も対応が強化されており、HSPA+の下り21Mbpsに加え、DC-HSDPA(デュアルキャリア)の42Mbps、そして4G LTEの72Mbpsダウンロードと、4G対応なしでも高速版3Gの恩恵を受けることができる。

一方、4G対応は北米の携帯キャリアしか言及されておらず、それ以外の国での対応は現時点で不明だ。ただし3Gの対応バンドは従来以上に拡大しており、ワールドワイドでの運用が可能なほか、パーソナルホットスポット機能によるテザリングで最大5台のデバイスを同時にインターネット接続可能など、大容量バッテリを活かした活用が考えられそうだ

 ただし今回の発表では北米キャリアについてのみ言及され、米国ではAT&TとVerizon Wirelessの2キャリアがLTE対応となった。一方の3Gは、対応周波数帯域を過去最大規模で拡大し、ワールドワイドで利用できる点を強調した。LTE対応エリアが狭いこともあり、4G LTEを優先利用しつつ、3Gと併存する形になるだろう。3Gも従来のHSPAのほか、HSPA+の下り21Mbps、DC-HSDPA(デュアルキャリア)の42Mbps、そして4G LTEの72Mbpsダウンロードと、3Gと4Gで段階的な高速ネットワークへの対応を言及した。

 なお、日本のソフトバンクの場合、DCでの対応周波数の問題からおそらくHSPA+対応止まりになると見られている。

 またLTE対応に合わせたのか、iPadでのパーソナルホットスポット対応も発表された。最大5台までのデバイスをWi-Fi経由でテザリング可能で、iPadの大容量バッテリを活用して長時間のWi-Fiルータとしての連続動作が可能になる。もともとiPhoneのみでサポートされており「なぜiPadでは使えないのか」といった声は多かったが、ついにサポートされることになった。またSchiller氏によれば、通常利用でのバッテリ駆動時間はプロセッサ強化等にもかかわらず従来と同じ10時間で、4G LTE利用時でも9時間程度になるという。

気になるバッテリー持続時間だが、通常時で従来と同等の10時間、4G LTE利用時で9時間の運用が可能という

 価格はローエンドの16GB Wi-Fiモデルが現行と同じ499ドル(4万2800円)。32GBと64GBのバリエーションではそれぞれ100ドル(8000円)または200ドル(1万6000円)がプラスされ、3G+4Gモデムを搭載したモデルはさらに130ドル(1万1000円)の追加となる。

 またiPad 2も引き続き併売され、価格は従来の100ドル引きとなる。ただしiPad 2はWi-Fi版と3G版ともに16GBモデルのみの存続となるようだ。発売日は3月16日で、日本を含む10ヵ国での販売が同日よりスタートする。さらに1週間後の3月23日には25ヵ国での販売が開始され、ほぼワールドワイドでの一斉展開となるようだ。発売直前には販売店やキャリアからの正式発表があるとみられるので、適時チェックしてほしい。

お値段は、16GBのWi-Fiモデルで従来から据え置きの499ドル(日本では4万2800円)。発売日は日本を含む10ヵ国で3月16日からとなる。スケジュールに則れば、日本はオーストラリアと並んで世界最速での発売になるとみられる

今回は新製品が出ても従来のiPad 2も併売されることになる。ただし値段は100ドル引きの399ドルとなり、モデルも16GBのみ。新型iPadを含めた前モデルの価格構成はこの通り

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