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「Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0」は4月末出荷

富士通、独自技術で性能や信頼性を向上させたHadoopソフト

2012年02月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 2月27日、富士通はビッグデータ活用支援ソフトウェア「Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0」を開発し、4月末より出荷すると発表した。

独自の分散ファイルシステムでパフォーマンスを向上させる「Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0」

 Interstage Big Data Parallel Processing Serverは、ビッグデータを並列分散処理するオープンソースソフトウェア「Apache Hadoop」と富士通独自の分散ファイルシステムを組み合わせたソフトウェア。Hadoop標準のファイルシステム「HDFS(Hadoop Distributed File System)」に加え、富士通の分散ファイルシステムを搭載することで、ストレージシステムと組み合わせてデータの信頼性を高めるとともに、「Apache Hadoop」の単一障害点をマスターサーバーの二重化運用で解消することで、高い信頼性を実現する。

 また、Hadoopの標準では使用するデータを一旦「HDFS」に転送してから処理するが、本システムではストレージシステムに格納したデータに直接アクセスして処理が行なえる。このようにHadoopの処理サーバへのデータ転送を不要にすることで、処理性能の大幅な向上を実現している。

 さらに、ハードウェアやソフトウェアの状況を自ら判断し、より簡単・安心に使うために最適化を図るという富士通の独自技術「スマートソフトウェアテクノロジー」を使った「スマートセットアップ」により、短時間で簡単にシステム導入できるとしている。

 データを格納するファイルシステムとのインターフェイスには、HDFS互換とLinux標準インターフェイスをサポートしているため、バックアップや印刷などの既存ツールをそのまま活用できる。

 Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0の動作環境は、Red Hat Enterprise Linux 5/6(どちらもIntel64版)。ライセンスはプロセッサライセンスとなっており、価格は1プロセッサあたり60万円から。導入時の構成設計やインストールなどを行なうサポートも、一部個別見積もりで提供する。

Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0のサポートサービス

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