下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsのデータ通信速度(理論値)を提供するUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」。
このUQ WiMAXの速度だが、昨年12月28日から上り速度が約1.5倍の最大15.4Mbps(理論値)にパワーアップ。実効速度次第では、写真や動画のアップロードといった大容量データのやりとりがより快適になり、これを重視するようなユーザーにはこの強化具合がどれほどのものなのか気になるところである。
そこで、今回はNECアクセステクニカのモバイルルーター「Aterm WM3600R」を使って、どれくらいの速度が出るのかを試してみたい。
WiMAXとWi-Fiを自動的に切り替える
インテリジェントなモバイルルーター
まずはAterm WM3600Rについて解説していこう。スペックで特徴的なポイントは、2500mAhの大容量バッテリーを搭載し、10時間の連続通信が可能なことだ。
この数値であれば、毎日充電する使い方ならバッテリー切れの心配はなく、2~3日おきに充電でも十分実用的なレベルである。また、内蔵バッテリーの劣化を防ぐ「ロングライフ充電」を搭載しているのも特徴。できるだけ本機を長期間使い続けたい人にはありがたい機能だ。
ロングライフ充電設定項目を見ると、有効時のバッテリー最大充電量は70%になるが、それでも連続通信7時間は確保できるので、スタミナ重視時と使い分けるといいだろう。
ほかに注目したい機能として「公衆無線LAN自動切り替え」機能がある。これは、WiMAX回線と公衆無線LANサービスをエリアに応じて自動的に切り替えて接続するというものだ。
対応する公衆無線LANサービスは「UQ Wi-Fi」「Wi-Fiスクエア」「BBモバイルポイント」「HOTSPOT」で、それぞれをシームレスに切り替えて利用可能である。また、自宅やオフィスの無線LANアクセスポイントも登録できるので、外出中はWiMAX、屋内は有線ブロードバンド回線や社内LANという使い分けも自動的に行なってくれる。なかなか使い勝手のよいモバイルルーターと言えるだろう。
Aterm WM3600Rの本体価格は1万7800円。ただし、1年間の継続使用で月額3880円という定額データ通信プラン「UQ Flat年間パスポート」に同時加入することで、本体価格は4800円になる。

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