NECおよびNECアクセステクニカは、モバイルWiMAXルーター「AtermWM3600R」(PA-WM3500R(AT))を発表した。発売は2月上旬予定。店頭想定価格は1万8000円前後。専用クレードル「WM06Cクレードル」(PA-WM06C)も併せて発表され、2月上旬に店頭想定価格3000円で発売される。
AtermWM3600Rは、WiMAXの送受信能力の向上により、電波強度の低い弱電界でも快適に使える機能「WiMAXハイパワー」に対応。2011年4月総務省令が改訂され、技術基準適合証明において、送信出力/アンテナ利得/最終出力の規定が変わり、最大送信出力(26dBm)/アンテナ利得(2dBi)に対応し、最終出力28dBmとなった。さらに、アップリンク(上がり)変調方式として64QAMを新たに導入することで、最大速度を15.4Mbpsに高速化した(下りは40Mbps)。
また、モバイルWiMAXルーターとして初めて公衆無線LANをサポート。WiMAX回線に加えて、BBモバイル/UQ Wi-Fi/Wi2/ホットスポットなどの各種サービス、自宅/会社のアクセスポイントを自動で切り替えながら通信できる。
バッテリー駆動時間は、連続通信時間:約10時間、連続待受時間(ウェイティング):最大約25時間、連続待機(休止状態)時間:最大約170時間。Wi-Fi端末との通信が一定時間(初期値10分間)ない場合に、「ウェイティング」状態に自動的に移行し、端末がアクティブになると約1秒で自動復帰する。また、連続待機(休止状態)からWi-Fi接続までを約15秒で行なう「クイック起動」をサポートしている。
このほか、別売のWM06Cクレードルと組み合わせることで、ホームWiMAXルーターとして設置可能。PA-WM06Cは、ルーターモード/APモード切り替えスイッチを備えており、光回線などのアクセスポイントとしても利用できる。
サイズ/重量は、幅約70×奥行き約95×高さ約12.8mm/約110g。モバイルルーターとしては最薄で、「WM3500R」と比べ約78%コンパクト(容量比)になった。
NECアクセステクニカ「AtermWM3600R」スペック | |
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WAN側機能 | WiMAX、公衆無線LAN対応(自動切り替え) |
無線LAN機能 | IEEE 802.11b/n(11nテクノロジー)、同時接続12台 |
有線LAN機能 | クレードル(別売)で対応 |
インターフェース | USB端子×1、クレードル接続用端子 |
便利機能 | らくらく無線スタート/for Mac、らくらく無線スタートEX/for Android、AtermらくらくQRスタート、WPS機能。自動省電力/自動LED消灯/無線LANスリープ/ロングライフ充電など |
対応OS | iOS、Android、Windows、Mac OS X、TCP/IPに対応したOS |
バッテリー駆動時間 | 連続通信時間:約10時間、連続待ち受け時間(ウエイティング):最大約25時間、連続待機時間(クイック起動対応):最大約170時間 |
充電方式 | 充電用ACアダプター、USBポート充電、エネループ対応 |
サイズ/重量 | 幅約70×奥行き約95×高さ約12.8mm/約110g |
NECアクセステクニカ「WM06Cクレードル」スペック | |
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インターフェース | 有線LAN(100BASE-TX)、ルーター/APモード切り替えスイッチ |
サイズ/重量 | 幅約72.5×奥行き約56×高さ約47mm/約70g |