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T教授の「戦略的衝動買い」第177回

昭和な“磨りガラス”を使った「フリッソン」腕時計を衝動買い

2012年01月27日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 平成生まれの読者の中には「磨りガラス」という言葉を知らない人もいるかもしれない。ガラスの見た目は、“透明”が一般的で、それゆえガラスの入った窓枠やドアで外部と遮蔽しても、外光で明るく、外の様子もうかがうことができるし、室内の温度も管理できる。しかし、透明ではマズイ環境に使うガラスとして、片面にやすりなどで細かな傷を付けて、光を乱反射させ、向こう側を見えなくしたガラスが通称「磨りガラス」だ。

今年でちょうど生誕100周年を迎えるスイス フォルティス社の2011年限定モデル

  腕時計の重要な機能の1つに、「時刻を間違わないように持ち主に知らせる」という基本機能があったが、昨今は、逆に文字盤の視認性を低下させたファッション腕時計の類も多い。今回、ご紹介するフォルティス社の世界999個限定の「FRISSON」(フリッソン)もそんな“変なこだわり”のある人に向けて発売されたスイス腕時計だ。

 航空関係の仕事に従事する人に向けた真面目な腕時計メーカーであるフォルティス社だが、2008年にも今回と同じデザイナーである「ロルフ・ザックス」とのコラボで、「黒板にチョークで手書きした」ジョークのような文字盤を持つ「IQウォッチ」を発売して完売している。このコラムでも紹介したことがあるので記憶している読者もいられるだろう。

2008年のモデル「IQ Watch」と同じデザイナーのロルフ・ザックス作品だ腕時計の視認性はもはや時計の重要な要素ではなくなりつつあるのかも……。カラーの組み合わせで視認性をわざと低下させたB&R(左)、最もまともで大好きな腕時計「ザ・シチズン」(右)、今回のテーマであるフリッソン(中央)

 文字盤が黒板色(濃緑)のようなIQウォッチと異なり、今回のフリッソンは、ヘアライン処理をしたステンレス製のケースに乳濁色のシリコンストラップ、ルミナス夜光処理を施した白い文字盤に青い時針・分針と、赤い秒針を持つ、ごく普通の三針・カレンダーモデルだ。腕時計本体の背面や、バックル部分には「限定生産品」であることやシリアル番号が誇らしく記されている。

今回のフリッソンも世界限定999本……。フォルティス社は999本が好きなようだ乳濁色のシリコンストラップ。見た目は良いが、塵や埃が付着しまくるので、時々水洗いが必要だ

「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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