画質はフルサイズ並み!? 富士フイルムのミラーレス一眼「X-Pro1」
2012年01月26日 17時30分更新
文● ASCII.jp編集部
富士フイルムから、ミラーレス一眼デジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」が発表された。2月18日発売予定で、ボディのみの予想実売価格は15万前後。
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手に持ってみたところ。やや大きめ |
プロ~ハイアマチュアをターゲットにした本機。本体サイズは幅139.5×奥行き42.5(最薄部34.1)×高さ81.8mm、本体のみの重量は約400gとなっており、ミラーレス一眼としてはやや大きめとなっている。
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新開発の「X-Trans CMOSセンサー」 | | 上が新センサーのカラーフィルター配列 |
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ローパスフィルターがない分、解像感がアップ | | デジタル一眼カメラとの解像感の比較グラフ |
撮像素子には新開発のカラーフィルター配列を採用した「X-Trans CMOSセンサー」を採用。6×6ドットを1単位として、不規則にカラーフィルターを配置することで、モアレや偽色を低減する。
これにより光学ローパスフィルターを外すことが可能となり、解像感を高めている。センサーはAPS-Cサイズで解像度は1630万画素となる。
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本体前面にあるAF切り替えスイッチ。シングルAF/コンティニュアスAF/マニュアルAFと切り替えられる | | 上面にある大きなダイヤルでシャッタースピードを、小さなダイヤルで露出を変えられる |
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側面にはminiUSBとminiHDMI端子を装備 | | 本体メニュー。機能がタブで区切られておりスクロールの必要がない |
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「フィルムシミュレーション」は撮影時、およびRAW画像のみ撮影後に適用可能だ | | 感度設定は通常ISO 6400まで可能。拡張設定を使えばISO 25600まで設定できる |
画像処理エンジンには「EXR プロセッサー Pro」を採用し、秒間最大6コマの連写が可能。フィルムの色味を再現する「フィルムシミュレーション」機能を搭載する。また、フルHD動画の撮影も行なえる。
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ファインダーは「ハイブリッドマルチビューファインダー」に進化した | | 背面液晶は3型(約123万画素)。ライブビューには対応しない |
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本体前面にあるビューファインダー切り替えレバー。レバーを長めに引くことでレンズに合ったファインダー倍率になる |
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レンズに応じたファインダー倍率のイメージ。18mmではファインダーのレンズが1つ光軸から外れることで倍率を変更 |
同社の「X100」などに搭載されていた、光学ビューファインダーと電子ビューファインダーを切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」もレンズ交換式に対応。レンズの焦点距離に合わせてファインダー倍率を変える「ハイブリッドマルチビューファインダー」を採用する。
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同時発売となる3本のレンズ。すべて単焦点だ | | 多くの電子接点を装備。なお、ボディ/レンズともに手ブレ補正機能は搭載しない |
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短いフランジバックが特徴。レンズコンバーターなどを使う際に有利とのこと |
レンズマウントはオリジナルの「Xマウント」を採用。フランジバック(センサーからレンズまでの距離)は17.7mmで、マウント開口部を広げることでレンズを約7.5mm深くもぐり込ませる仕様となっている。
交換レンズは「フジノン FXレンズ」として、18mm(F2)/35mm(F1.4)/60mm(F2.4)の3本を本体と同時に発売する。いずれも単焦点レンズで、60mmはマクロ撮影にも対応。予想実売価格は18mmと35mmが5万5000円前後、60mmが6万円前後となる。
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レンズのロードマップ(予定) |
なお、レンズについては2年以内にズームレンズなど3本をリリースする予定で、加えて特殊レンズなど計6本の開発を進めていくという。
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富士フイルム電子映像事業部長の樋口 武氏 |
X-Pro1について、同社取締役常務執行役で電子映像事業部長の樋口 武氏は「レンズ交換式プレミアムカメラと呼びたい」と、すべてを自社開発できる同社の自信作であることを強調。
特に画質については2年間かけて造り上げてきたことを明かし、「(センサーは)APS-Cサイズだが、フルサイズと同等の性能」であると明言した。
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フラッシュは別売となる | | ハンドグリップも用意する |
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