富士フイルムから、コンパクトデジタルカメラの高級機「FUJIFILM X10」が発表された。10月22日発売予定で、予想実売価格は7万円前後。
光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えられる「X100」の姉妹機にあたる。本機は光学ファインダーのみの搭載となるが、非球面レンズ3枚を採用したズームファインダーとなっている。
X100はAPS-Cサイズセンサー&単焦点レンズという仕様だったが、X10は撮像素子には2/3型のEXR CMOSセンサー(1200万画素)を採用し、光学4倍のズームレンズを搭載。超解像処理により最大8倍のデジタルズームも可能だ。
レンズは9群11枚の構成で非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚を採用し、F2.0-2.8と明るめ。これらをシフトする独自の光学手ブレ補正機能も搭載する。
感度設定はISO 100~12800までで、連写はフル画素(Lサイズ)で秒間7コマ行なえる。
外観デザインはX100を踏襲。本体サイズは幅117×奥行き56.8×高さ69.6mm、撮影時重量は約350gとなっている。
来年春にフルサイズのミラーレス機投入
発表会で登壇した同社代表取締役社長・CEOの古森重隆氏は、X100について「各国で高い評価を受けている」と、その状況を説明。発売から6ヵ月で約7万台、年内には10万台以上の出荷を行なう予定だという。
またXシリーズの今後について、26倍ズームレンズ搭載の「X-S1」を年内に、フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式ミラーレス機を来年春までに投入すると明言した。