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ロードテスト「ARROWS X LTE F-05D」 第1回

ARROWS X LTEでちょっぴり幸せになった

2012年01月25日 12時00分更新

文● 近江忠

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気になるXi
速度はどれくらい出ている?

これがテストに使用した「SPEEDTEST.NET」というソフト。アナログメーターが動く様子が楽しい。

 さて、ARROWS X LTEで気になるのは、Xiでの接続速度だろう。3Gの最大通信速度が下り7.2Mbps/上り5.7Mbps(理論値)と悲しい状況なのであるが、Xiで接続すれば通常は下り37.5Mbps/上り12.5Mbps(一部屋内では最大下り75Mbps/上り25Mbps)と光回線に無線LANで接続している時と同じような体感速度を得られるはずだ。幸いなことに、我が家(東京都大田区)はXiのサービス提供区域内なので、光回線に接続した無線LANとXiを使用して速度を調べてみた。

 「SPEEDTEST.NET」というAndroidソフトを使用して計測した結果は下の表の通り。計測は5回計測し、その平均速度を記載している。
 無線LAN/Xiのダウンロードスピードは14.396Mbps/11.702Mbpsと、巨大なファイルをダウンロードをするならばともかく、通常のブラウジングをする程度ならば体感的には分からない数値差だ。一方アップロードでは大きく差が出てしまった。無線LAN/Xiのアップロードスピードは12.76Mbps/1.204Mbps。Xiのダウンロードスピードが理論値の1/3程度となっているので、欲を言えばアップロードも同じ割合で4Mbps程度のスピードが出てほしい。編集部のスマホ担当に聞いてみたところアップロードに関しては6Mbpsぐらいのスピードが出ることもままあるとのこと。このあたりは電波環境にも大きく左右されるため、あくまでも参考として見ておいてもらいたい。

Xiのサービス範囲はドコモのホームページから確認できる

東京23区内の大田区のサービスの様子。都内でのサービスが開始されているとは言え、8km圏内の地図で見てみると結構虫食い状態になっている。筆者はサービス区域内に住んでいるので、勝ち組である

光回線に接続した無線LANとXiを使用して速度を調査した結果。ダウンロードの速度は数値の差ほど感じない。ほぼ同等だ。ただしアップロードスピードの差はこれだけついてしまう

この卓上ホルダーはいかがなものか……

 今まで使用していた初代Xperiaと比べれば、早さも速度も文句はないが、注文をつけたい部分が1点だけある。それは付属の卓上ホルダーだ。
 本体を卓上ホルダーに置くだけで簡単に充電できるというのがウリの部分なのであるが、ホルダーの構造の問題で充電できないときが多々ある。下の写真を見てもらえばわかるとおり、卓上ホルダーの内側は本体を左右から支えるガイドと卓上ホルダーの充電端子側に本体を押しつける役割を果たす計3つのガイドによって、充電時の本体位置を決定している。しかし左右のガイドの力が弱いため、本体と卓上ホルダーの端子位置がずれてしまい、充電を開始しないことがあった。夜に卓上ホルダーを使って充電をしたと思っても、翌朝に失敗していることが何回かあったということを報告しておこう。

使用してちょっとこれはどうなのかと感じてしまった卓上ホルダー。中央のノッチ部分に本体が触れると充電用の端子が中から出て来るというギミックなのだが、ちょっとでも本体が左右に寄った状態で差し込むと充電できない

 また、この卓上ホルダーは使用できるケースを選ぶというところも問題だ。卓上ホルダーに挿した際に形状が変形しやすい厚みのあるシリコン樹脂系のケースは、厚みの問題で使用できない場合があるので、薄手のFRP製のハードケースしか選択肢がない。これらの問題は次期モデルまでにぜひ解決してもらいたいところだ。

 次回は、バッテリーの持ち具合や1300万画素のカメラの性能、そして使っていて気になったGPSの性能などを見ていきたい。

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