マウスのような秘密兵器「S.Switch」が手放せなくなる!
XL2420Tが既存のディスプレーともっとも異なる点は、「S.Switch」と呼ばれる付属品がついてくるところ。S.Switchはホイールと4つのボタンが搭載されたマウスのような機器で、ディスプレー本体とケーブルで接続して使用する。これを使用すると、ディスプレーの輝度調整やコントラストなどの設定を手元だけで行なえるのだ。
筆者は初めてこれを見たとき、「なんてジャマなものがついてくるんだ……こんなもん別売にしてくれ」と否定的だった。しかし、一度使ってみたら意外や意外、めちゃくちゃ便利ではないか!
当然、ディスプレー本体にも環境設定用のスイッチは並んでいるが、S.Switchを使ってからはスイッチには触りたくなくなる。ベゼルのスイッチは一般的なディスプレーと同じように縦一列に並んでいるため、オンスクリーンメニューを選択するときに上下左右を操作しにくい。しかし、S.Switchならばメニューの上下移動はホイールで、「決定」はホイールクリック。項目を「戻る」場合はボタンをクリックするだけなのでマウス感覚で使用可能。項目を選ぶたびに「ピッ」と音が出るため、いまどこを選択しているかもわかりやすい。
さらに便利なのは、S.Switchにある「1」、「2」、「3」のボタン。これはディスプレー環境設定をプリセットしておけるショートカットボタンで、ワンクリックで好みの設定に変更できる。切り替えには約2秒ほどの画面消失時間を要するが、いちいち手動で設定を変更するのに比べたら比較にならない早さ。
「バトルフィールド 3」をプレイする場合には、「1」は日中ステージ用、「2」は夜間ステージ、「3」は悪天候もしくは屋内戦用などと、ステージごとにプリセットを登録しておくとゲームが遊びやすくなるし、対戦時の勝率もアップするだろう。前述したBlack eQualizerと合わせて設定しておこう。
なお、S.Switchのプリセットには画面の設定だけでなく入力端子の切り替えにも対応しているため、「1」はDVIで接続したPC、「2」はHDMIのPS3、「3」はD-SubのXbox 360などといった、AVセレクターのような使い方もできる。ボタンは大きく押しやすいため、誤動作もなく扱いやすかったのも好印象だ。
感心したのは、S.Switchはディスプレーのスタンドとマグネットで貼り付くようになっているところ。スタンドの左右両サイドに取り付けられ、どちらにつけてもスタンドと一体化しているようなデザインになるのでオシャレだ。こんな付属品でも、BenQの細かいこだわりが光る!
話題の3D Visionにも対応してまっせ!
このディスプレーは、NVIDIAの立体技術「3D Vision 2」にも対応しているため、NVIDIAの対応グラフィックボードとNVIDIAの3Dメガネを用意するだけで、対応のゲームを立体でプレイできる。「バトルフィールド 3」もこの立体視に対応しているので試してみたところ、ケタ違いの迫力でプレイできた!!
戦場の臨場感がハンパなくて、画面の向こう側から飛んでくる弾丸を思わず避けてしまうほど。ただでさえ綺麗なグラフィックスに、奥行きまで感じられるのだから当然だ。
XL2420Tを買って、まだお小遣いが余ってる読者は、ぜひ検討していただきたい……というか、散財ついでにドカーンと両方買っちゃえ!!
FPSゲーマー必須の液晶ディスプレー
これまでXL2420Tの各機能を紹介してきたが、これほど「バトルフィールド 3」の対戦を有利に展開させるのに最適な製品はない! ダウンロードコンテンツで追加の武器やアイテムを購入するより、XL2420Tを買ったほうが、明らかに他人に差を付けられる。
もちろん「バトルフィールド 3」以外のゲームでも記事で紹介した機能は活躍するので、4万4800円前後というメーカー想定売価は決して高くはないはずだ。速い応答速度に、FPSに最適な画面設定、それに3Dメガネにも対応する、まさにゲーマー必須の液晶ディスプレーと言えよう。
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