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この冬はPCで「バトルフィールド 3」を堪能しよう! 第3回

「バトルフィールド 3」で勝つためのゲーミング液晶「XL2420T」

2011年12月29日 11時00分更新

文● 佐藤ポン

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暗闇に潜む敵をバッチリ見つけられる!

 FPSをプレイしていると、暗闇から突然敵が現れて不意を突かれることがある。地下や廃屋での戦闘、夜戦が比較的多いバトルフィールド 3ならばなおさらだ。
 XL2420Tには、よくある明暗が激しい場面をくっきり鮮明に映すための「Black eQualizer」と呼ばれる機能が搭載されている。これは黒ツブレしがちな暗部だけを明るくさせ、視認性を高めてくれるカラーエンジン技術のことだ。

ゲーム中の見えにくい暗所や逆に明るすぎる範囲の輪郭・明るさを明瞭にし、隠れている敵や障害物を素早く見分けるのがBlack eQualizerだ

 一般的な輝度調整でも暗部を明るくできるが、これだと明るい部分もさらに明るくなってしまう。とくに「バトルフィールド 3」のオンライン対戦では、フラッシュライトやレーザーサイトを向けられると、目を伏せたくなるくらい眩しく、敵の姿を視認できなくなるので、明るい部分を強調されると非常に目が疲れてしまう。

画面左に立っている人物がこちらにフラッシュライト(と銃口)を向けている。眩しくて上半身が視認できないが、はたして奴は敵か? 味方か?

輝度調整では、明るい部分も強調してしまうので、ますますライトを向けている人物を視認しづらくなる

 XL2420Tに搭載されたBlack eQualizerは暗部だけを持ち上げてくれ、どの程度エフェクトをかけるかを20段階から選べる。実際に「バトルフィールド 3」で試してみたところ、夜戦はBlack eQualizerを15程度に設定すると見やすく感じた。最高の20にすると画面全体が明るくなるが、のっぺりとして夜間戦の雰囲気が壊れてしまう。しかし、雰囲気よりも勝敗が大事な人は20に設定してもかまわないだろう。

Black eQualizerの数値を「0」にした状態(写真左)と、最大値の「20」にした状態(写真右)。暗い部分を明るくし(床や天井に注目!)、明るすぎる範囲の輪郭を明瞭にしているので、ライトを向けられても眩しさが強調されることはない

プロゲーマーがチューニングした画面モードがプリセット!

 OSDメニューの「画像の詳細設定>画像モード」を開くと、一般的なディスプレーと同様に「動画」や「写真」、「sRGB」などといった画像モードのプリセットを選べる。XL2420Tはこれに加えて、なんと「FPS1」と「FPS2」、「RTS」の3つのモードが搭載されている。
 FPSモードは、元プロゲーマーのAbdisamad“SpawN”Mohamed氏とEmil“HeatoN”Christensen氏の開発協力を得て、明るさ、コントラスト、鋭さ(シャープネス)、色合いをカスタマイズしている。もう一方のRTSモードは「スタークラフト 2」のプロチームであるStartaleのメンバーに開発協力を得ているという力の入れようだ。

OSDメニューの「画像の詳細設定>画像モード」を開くと、「FPS1」と「FPS2」、「RTS」の3つのモードを確認できる

 ちなみにFPSモード1は「カウンターストライク1.6」用に、FPS2モードは「カウンターストライク:ソース」用に最適化されており、RTSは「スタークラフト 2」に最適化されている。世界で活躍するプロゲーマーと同じ環境で遊べるので、自分も少しだけうまくなったような気がするかもしれない。

元プロゲーマーのAbdisamad“SpawN”Mohamed氏とEmil“HeatoN”Christensen氏の協力を得て、FPSに最適な明るさ、コントラスト、鋭さ、色合いに調整されている

 では実際にどのくらい画面に違いがあるのかを比較してみよう。なお、標準モードとFPSモードは「バトルフィールド 3」、RTSモードは「スタークラフト 2」を使用した。

標準モード

FPS1モード

FPS2モード

標準モード

FPS1モード

FPS2モード

標準モード

FPS1モード

FPS2モード

標準モード

RTSモード

標準モード

RTSモード

 比べてみたところ、FPS1モードは、標準モードよりも明るさが抑えられている。どうやらFPS1モードは昼間の屋外ステージなど、明るすぎるステージを想定して設定されているようだ。それに対してFPS2モードでは暗い部分がバッチリ見えるようになっている。
 一方、RTSモードは、FPS2モードに近い設定で、暗い部分が見やすくなるように設定されている。

「バトルフィールド 3」に最適な設定を探る

 今後は、公式サイトからカウンターストライク以外のゲーム用プロファイルも配布される予定なので、楽しみに待っていよう。
 とはいえ、いますぐ「バトルフィールド 3」に最適な設定を知りたいという人もいるだろう。そこで、筆者がオススメする「バトルフィールド 3」用設定を紹介しよう。あくまで、突撃兵メインの筆者個人がベストだと思う設定なので、人によっては多少違和感を覚えるかもしれない。また、ゲーム映像の雰囲気よりも視認性に重点を置いて設定したため、Black eQualizerを強めにかけたかなり明るめのセッティングになっている。そのへんはこの数値を参考に、適宜調整してもらいたい。

プリセット済みの各モードの主な設定
モード 輝度 コントラスト 鋭さ Black eQualizer
標準 50 50 5 なし
FPS1 73 50 5 10
FPS2 100 50 5 20
RTS 100 50 5 15
オススメの「バトルフィールド 3」用設定
モード 輝度 コントラスト 鋭さ Black eQualizer
昼間のステージ 80 60 8 15
夜間のステージ 100 50 8 20

 ちなみにBlack eQualizerを使う場合は、一度「FPS1」か「FPS2」、「RTS」のプリセットを呼び出してからカスタマイズ必要がある。「標準」や「動画」などの画像モードでは変更できないので注意してほしい。

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