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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第82回

PS Vita「塊魂ノ・ビ~タ」は音楽のプラットフォームだ

2011年12月17日 12時00分更新

文● 四本淑三

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実はアーケードゲームど真ん中世代だった

―― SEXYさんは塊魂の音楽の依頼を受けていかがでしたか?

SEXY 塊魂はこの一作前の「塊魂TRIBUTEも関わらせていただきました。SEXY-SYNTHESIZERの音楽は、自分が小さい頃のゲームセンターの音、パックマンであるとか、ギャラクシアンであるとか、当時のナムコの筐体の音をコンセプトにしているんですね。だからナムコさんからお仕事をいただいたのは、すごく嬉しかったです。

※ 2009年発売のPlayStation3用ソフト。過去作品のステージを収録した総集編で素敵ソングも粒ぞろい。

―― あれっ、SEXYさんすごくお若く見えますけど、ゲームセンターでパックマンが流行っていたのは80年代の初めですよ。

SEXY 実はYMO、インベーダー、パックマン、ど真ん中世代なんです。家にもゲームの筐体があるんですよ。それで基板を買うのが趣味で。最近ハマっているのは、80年代当時、ゲーセンの隅っこにあって誰もやらなかったゲームってあるんですよね。そういうのを発掘していろいろ買ってます。たとえば、アミダーってゲームがあるんですけど。

SEXY SYNTHESIZERさん

―― あー、なんかありましたね!

SEXY 昔は何一つときめかなかったんですが、今やると相当面白いですよ。仕事しながら煮詰まるとやる感じです。

※ Amidar。1981年に登場したコナミ(現コナミデジタルエンタテイメント)のアーケードゲーム。アミダ状のルートに散らばった餌を食べていくゲームで、学研からはLSIゲーム版も発売されていた。

―― ゲームの腕前も相当なものだったりしますか?

SEXY 80年代のゲームに関して言えば、相当に負けない自信があります! でも今のはダメなんですよねえ。ギャラクシアンみたいなお金を入れて一発勝負! みたいなゲームが好きなんです。ロールプレイングみたいに積み上げていくのはあまり得意ではなくて。

―― さきほどまで塊魂をPS Vitaで真剣にやられてましたけど、実機でプレイするのは?

SEXY PS Vitaでやるのは初めてです。タッチして転がせるというのは画期的ですね。前に比べてやりやすくて面白いです。

―― ご自分の曲が流れているステージはプレイされましたか?

SEXY ええ、さきほど「愛のカタマリー」のステージを。こういうカラフルな感じを目指してやっていたので、結構合っているかなと思いましたね。特に色彩が。

―― 画面の中にSEXYさんのアイテムが出てきたりしないんですか?

井上 ああ、残念ながら。そういうの用意しておけばよかったですねえ。

バンダイナムコゲームス 井上拓さん

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