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ゲームを変える「パフォーマンス」「エネルギー効率」「機能」

A10の新ADCは圧倒的なコストパフォーマンスが売り

2011年12月02日 09時00分更新

文● 渡邊利和

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12月1日、A10ネットワークスは同社のアプリケーションデリバリーコントローラ「AXシリーズ」の新製品3機種を発表した。規模に応じてハードウェア性能が異なるが、同一OS/同一機能が提供される。いずれも同価格帯の競合他社製品と比較して「パフォーマンス」「エネルギー効率」「機能」の全ての面で優れているという。

低価格で圧倒的なパフォーマンス

 AXシリーズのアプリケーションデリバリコントローラ(ADC、L4/L7スイッチまたはロードバランサーとも)は、マルチコアCPUのパフォーマンスを最大限に引き出す独自の64ビットOSを採用。機能面では大きな差はなく、パフォーマンスに基づく適用規模の違いに応じてモデルが分かれる。今回発表された新機種は従来のラインナップの隙間を埋める形で提供されるもので、「AX 1030」、「AX3030」、「AX5200-11」の3モデルとなる。

新機種3モデルを加えた最新の製品ラインナップ

 AX1030は「エントリクラスのレベルを一歩上に引き上げる」をコンセプトに開発されたモデルで、従来の競合他社のエントリモデルが1Gbps程度のパフォーマンスとされてたのに対し、7.5Gbpsと大幅に性能を引き上げている。希望小売価格は349万9000円からで、同価格帯の競合製品との比較では3倍以上のコストパフォーマンスだという。

 AX3030は「すべてのユーザーに10Gを」というコンセプトの製品で、外観上はAX1030に10Gbps SPF×2ポートを追加した形になっている。希望小売価格は869万9000円から。業界最低水準という低消費電力(188W)を実現しており、同社が性能指標とする“L4での毎秒あたりのコネクション数(L4CPS:L4 Connections per Second)”をこの消費電力量で割った値である“1WあたりのL4CPSパフォーマンス(PPW:Performance per Watt)”を同価格帯の競合製品と比較すると4倍のパフォーマンスに相当するという。

 AX5200-11は、前2機種とは異なる2Uサイズの筐体を採用した同社のフラッグシップ製品。業界最高レベルだという40Gbps/4.5M L4CPSという性能を実現しており、「ゲームを変える」と標榜する。希望小売価格は3999万9000円から。ゲームを変える、という意味は、競合製品とのコンペになった場合でもスペックは比較するまでもなく圧倒的であり、比較にすらならない、という同社の自信を示すものだ。

グローバルの売り上げ30%を日本で稼ぎ出す

 事業概要について説明を行なった同社の代表取締役社長兼CEO ヴァイスプレジデント南アジアの小枝 逸人氏は、米A10ネットワークスの設立が2004年9月、日本法人が2009年の設立と歴史はまだ短いものの業績は急速に成長していることを強調した。

A10ネットワークス 代表取締役社長兼CEO ヴァイスプレジデント南アジアの小枝 逸人氏

 日本の業績は、2010年は3倍の成長を達成、今年2011年は2倍の成長を達成することがほぼ確実になっているという。これを踏まえ、来年の目標は1.5倍(150%成長)だとした。また、歴史が短いにもかかわらず、日本法人の売り上げはグローバルの売り上げの30%以上に上るという。この実績を踏まえて日本法人が南アジア(東南アジアやインド、オセアニア地域まで含む)を統括する体制になったという。昨今は外資系IT企業の日本法人の地位低下が目立つ状況だが、同社に関しては日本の存在感がきわめて大きいようだ。

A10ネットワークス プロダクトマーケティング 山村 剛久氏

 次いで、製品の概要説明を行なった同社のプロダクトマーケティングの山村 剛久氏は、同社製品の強みとして「超並列のマルチプロセッシングを実現する独自OS『ACOS』(Advanced Core Operating Systems)」の存在を挙げた。ACOSは業界初の64ビットOSでもあり、マルチコア・マルチCPUプラットフォームに最適化された超並列型のアーキテクチャを実装している。一般的なIAサーバではCPUごとに独立したメモリ領域を持つため、処理の過程でCPU間でのメモリコピーやCPU通信が発生してしまうことが避けられないが、ACOSは全メモリを共有メモリとして同時にアクセス可能な超並列マルチコアプロセッシングを実現し、各CPUが独立して動作できるようにしているという。この結果、価格性能比で競合他社を大幅に引き離すことができているという。

 新モデル3機種は発表同日販売開始で、既存製品はすべて継続販売される。

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