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マイクロソフト環境でのフェイルオーバーも高速化

障害をリアルタイム検出する新Veritas Storage Foundation

2011年11月21日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月18日、シマンテックはストレージ管理&クラスターソフトウェアである「Veritas Storage Foundation製品群 6.0」の記者説明会を行なった。3回目となる今回はアプリケーションの可用性」をテーマに取り上げた。

カーネルレベルで障害を検知

 発表会では、前2回と同じくシステムエンジニアリング本部 ストレージ&クラスタ製品担当 技術部長の星野隆義氏が、おもにプライベートクラウド環境におけるアプリケーション可用性や障害対応を高速化する仕組み、さらに仮想化環境での可用性などについて説明した。

シマンテック システムエンジニアリング本部 ストレージ&クラスタ製品担当 技術部長の星野隆義氏

 星野氏は仮想化とクラウドの導入が本格化しつつある昨今、アプリケーションの可用性がますます重要になっていると指摘。「可用性が欠けているために、ビジネスクリティカルなアプリケーションのクラウドへの移項を躊躇されるお客様も多い。どのOSでも可用性を高めるようなソリューションがあれば、プライベートクラウド導入に対する障壁を打破できる」と述べた。また、伸び続ける仮想化の環境においても可用性の仕組みが必要になると説明した。

 そして、こうした可用性を向上する3つの要素として、迅速な障害発見、対処(切り替え)、仮想OS対応の3つを挙げ、Veritas Storage Foundationの特徴が説明された。

 まず1つめの迅速な障害発生を可能にするVeritas Storage Foundationの「IMF(Intelligent Monitoring Framework)」について説明した。通常のクラスターソフトはアプリケーションを監視し、障害発生を検知し、リカバリーを開始する。別のサーバーに引き継ぐ場合のデータアクセスが発生し、最終的にダウンタイムを終息させ、リカバリが完了するにはだいたい5分程度かかるという。しかし、デフォルトでは60秒くらいで監視している。最悪59秒間のロスが発生する。とはいえ、タイミングを短くすると、CPUの負荷が大きいため、監視の回数自体を増やすのは難しい。これに対し、IMFではカーネルでベルで監視を行なうことで、ほぼリアルタイムで障害検知ができるという。星野氏は、「今までは毎回プロセスを作って監視しており、時間がかかっていた。IMFではOSのカーネルのレベルで障害を検知でき、リアルタイムに通知する」と説明した。IMFはVeritas Storage Foundation製品群6.0内のVeritas Cluster Server 6.0で提供される。

迅速な障害発生を可能にするVeritas Storage FoundationのIMF(Intelligent Monitoring Framework)

 また迅速な切り替えを実現するため、前述したデータアクセスを短縮する機能をUNIX版、Linux版だけではなく、Windows版にも実装したという。星野氏は、障害時の切り替えにおいて、初回アクセス時の手続きに時間がかかる点を指摘。Veritas Storage Foundation 6.0では、切り替え時に稼働系サーバー以外の残りのサーバーすべてで書き込み可能にすることで、フェイルオーバーの短縮を実現できたという。機能的にはファイルの排他制御やリード・ライト、リードオンリーの切り替えなどが実現されている。こちらはVeritas Storage Foundation HA 6.0 for Windowsで提供されている。

高速な切り替えを実現するために、待機系サーバーで書き込みを可能にする

 さらに仮想化環境でも物理サーバーの障害にあたってゲストOSをフェイルオーバーするVMware HAに相当する機能を、KVMでも実現するという。また、Hyper-Vのライブグレーションとの連携も強化し、ファイルシステムのオンライン拡張/縮小やI/Oパスの冗長化が実現される。

 Veritas Storage Foundation製品群 6.0のリリースは、年内を予定している。

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