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チャームポイントはマルチベンダー対応

クラウド構築を支援するVeritas Storage Foundation最新版

2011年10月18日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月17日、シマンテックはストレージ管理ソフトウェア「Veritas Storage Foundation 製品群6.0」を発表した。プライベートクラウドの構築を前提に、高可用性やストレージの効率利用などの機能を追加している。

プライベートクラウド構築はマルチベンダー対応が重要

 Veritas Storage Foundation製品群は、ストレージ管理や高可用性(HA:High Availabirity)を実現するための一連のソフトウェア。旧ベリタスのVeritas Volume ManagerとVeritas File Systemをベースに、用途に合わせた多数のファミリー製品が用意されている。通常、ストレージハードウェア上に搭載されているスナップショット、オンライン拡張、リソースの可視化、I/Oの最適化、ファイルの階層化管理などの機能をオープンプラットフォーム環境で実現する。シマンテック システムエンジニアリング本部 ストレージ&クラスター製品担当 技術部長の星野隆義氏は、「今まで日本の企業では単一のベンダーで固めていたが、クラウドの時代になるとマルチベンダーの環境で同じような管理環境を提供するソリューションが求められるようになる」とオープンプラットフォーム対応の意義をアピールする。

 新バージョンではプライベートクラウド構築を前提に全製品を刷新している。クラウドに求められるリソースのプール化、柔軟性、耐障害性、敏捷性、従量課金などの要件を満たすべく、耐障害性の強化、高可用性、集中管理などの機能を拡充している。

プライベートクラウドの要件とVeritas Storage Foundationの機能

 高可用性での新機能として星野氏が挙げたのが、クラウドの継続的な運用を支援する「バーチャルビジネスサービス:VBS」だ。これはサーバー単位ではなく、システム全体を単一のクラスタとして見立て、サービスの開始、停止、高可用性、DR、計画停止などを行なえる機能。星野氏は、Webサーバー、アプリケーション、データベースなどの典型的な3階層の受発注システムを例にし、VBSにより、受発注システム全体を1つのビジネスサービスとしてコントロールできるようになると説明した。「今まではサービス単位でクラスタソフトを導入する必要があったが、VBSを使えばレイヤ単位でコントロールが行える」(星野氏)。

VBSではシステム全体をビジネスサービスとして高可用性の対象として扱える

 また、ストレージの新機能として、重複排除と圧縮機能を紹介した。もとより、Storage Foundationでは、アプリケーションを中断せずに、ストレージを拡張したり、データを階層化配置することが可能であった。これに加え、新バージョンではアーカイブやファイルサーバーを前提として、アプリケーションに透過的なファイルの圧縮を可能にする。星野氏は、「シマンテックのWebサイトの全データを格納したところ、圧縮でストレージ容量を70%削減できた」とその効果をアピールする。また、ファイルシステムごとの重複排除も可能になっており、特に仮想化環境においてストレージ容量を大きく削減できる。「オープンなストレージ管理ソフトウェアで提供されることに意味がある。Linuxでも、Solarisでも、物理環境でも、仮想環境でも、同じように圧縮と重複排除が使える」と、プラットフォームに依存しない点をメリットと説明した。

 さらに「次のアクションを明確にするための情報提供」として、レポート作成から障害特定やリカバリを単一インターフェイスで早急に行なえる例も披露した。

 製品は10月初頭にスペインで開催された「Symantec Vision 2011」で発表されており、日本では年内でのリリースを予定している。

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