このページの本文へ

プロモーションサイトに求められる3つの目的

2013年10月28日 11時00分更新

文●高木 結/インサイドテック

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷
web-keyword

 プロモーションサイトとは、多くの人、もしくは特定のターゲットに対して商品やサービス、企業自体などを宣伝するためのWebサイトです。いわゆる「広告」的な意味合いを持つWebサイトだと言えます。

プロモーションサイトが担う役割

 プロモーションサイトの目的は大きく3つあります。1つ目は「知ってもらう」こと、2つ目は「興味を持ってもらう」こと、3つ目は「コンバージョンさせる」ことです。つまり、「サイトをきっかけに商品の存在を知り、スーパーで商品を購入した」「サイトのおかげで求めていたサービスに出会って契約した」など、消費者を間接的または直接的に購買に結び付ける役割を持ちます。

 3つの目的はどれか1つではなく総合的に考える必要があり、最終的にはROI(費用対効果)が求められます。ディレクターだけでなくクライアントの担当者を巻き込み、場合によっては外部のコンサルタントやクリエイターの力も借りて企画の全体像を組み立てます。

3つの目的を達成するには?

 私たちが日常触れる情報は、TV、車両広告、屋外看板、携帯、Webサイト、Twitter、Facebook、友人や同僚との会話など、インターネットに限らず多種多様な媒体にあり、一方で普段接触する媒体は限られています。Webを通じて商品やサービスを知らせるには、ターゲットが接触する媒体の中に情報を置く必要があります。

 一般的にWebサイトはWeb媒体との親和性が高く、バナー広告や記事タイアップ、TwitterやFacebookによる拡散、PRによる誘導が効果的です。そこで、プロモーションサイトを通じて商品やサービスを「知ってもらう」方法として、まずはこうした他の媒体からWebサイトへの誘導路を設計します。

 プロモーションサイトへ誘導したユーザーに「興味を持ってもらう」には、「人を惹きつける」要素が重要です。コンテンツの企画においても、デザインや動きにおいても、目的やコンセプトに沿っていかに人を惹きつけられるかを追求していきます。サイト名1つとっても覚えやすくキャッチーなものにし、感動を与えるビジュアルや動きによって記憶に残るサイトにできます。また、見るだけでなく遊べたり、学べたり、何かアクションを起こさせるのもよいでしょう。

 プロモーションサイトの最終目的はコンバージョン、つまり商品の売上や契約など、クライアントに利益をもたらすことです。サイトによって商品の認知度を上げて売上に間接的に貢献する場合もあれば、プレゼントキャンペーンなどと連動させて直接の売り上げを伸ばしたり、分かりやすいボタンなどでECサイトや申し込みサイトへ誘導したりする方法があります。

著者:高木 結/インサイドテック

マーケティングおよびコンセプトメイキングからコミュニケーションの設計・制作を行なうクリエイティブカンパニー。「世の中にもっと笑顔を!」をスローガンに、Webを中心とする総合的なプロモーションのプロデュース、企業や商品のブランディング、ネットショップの開発運営、スマートフォン・ソーシャルプロモーション、プロダクトデザイン、自社サービスの開発など、枠に捕われない自由な発想で日々進化を続けています。

書影

書籍版は、企画・設計・制作・運用など、Webディレクション業務の大まかな流れに沿って構成。最新情報を盛り込み、書き下ろしのコラムや用語集も収録しました。ずっしり重い1030g、厚さ19.5mmで、苦手分野を穴埋めしたい新米Webディレクターや、これからWebディレクターを目指す方におすすめの1冊です。

Webディレクション標準スキル152

本体 4,280円+税、AB判392ページ(オール4色刷)
ISBN:978-4-04-868746-1

Amazon.co.jpで買う 楽天ブックスで買う

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています