エプソンは、3LDC方式のホームシアタープロジェクター“dreamio(ドリーミオ)”シリーズの新商品として、同社初の3D対応モデル「EH-TW8000」、「EH-TW6000」と、iPhoneのドックを搭載した「MG-850HD」を発表。同日に都内にて製品発表会を開催した。
EH-TW8000とEH-TW6000は、“Wireless HD”を標準で搭載したモデル(「EH-TW8000W」と「EH-TW6000W」)も用意。同梱されている「Wireless HD トランスミッター」をプレーヤーなどに接続することで、映像データをワイヤレスで再生可能となっている。吸気面を前面部に集中させることで、壁際への設置にも対応している。また、3D立体視に対応しているということもあり、3Dメガネが1つ付属されているのもポイントだ。
商品名 | 仕様 | 予想実売価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
EH-TW8000W | コントラスト比200000:1 WirelessHD対応 |
32万円台後半 | 11月25日 |
EH-TW8000 | コントラスト比200000:1 | 29万円台後半 | |
EH-TW6000W | コントラスト比40000:1 WirelessHD対応 |
22万円台後半 | 11月10日 |
EH-TW6000 | コントラスト比200000:1 | 19万円台後半 | 10月27日 |
MG-850HD | コントラスト比3000:1 iPhone/iPod/iPad対応 |
9万円台後半 | 11月10日 |
EH-TW8000W/EH-TW8000
上位モデルとなるEH-TW8000は、2009年11月に発売された「EH-TW4500」の後継モデル。新たに3D立体視対応にしたほか、230Wの高出力「E-TORLランプ」と、480Hz駆動のD9パネルを採用。これにより、3D映像視聴時の輝度低下の原因になる3Dメガネのブラックアウトタイムを短縮しており、“クロストーク(2重像)”を抑えた3D立体視と2400ルーメンの明るさを実現しているという。従来から搭載されている超解像技術や、黒浮きの少ない漆黒表現を可能にする技術“DEEPBLACK”といった機能も引き続き搭載している。
インターフェースは、HDMI端子×2、コンポジット端子×1、コンポーネント端子×1、D-Sub25ピン×1などを備える。本体サイズは、幅466×奥行き395×高さ140mmで、重量は約8.3kg(EH-TW8000Wは約8.5kg)。
EH-TW6000W/EH-TW6000
EH-TW6000は、輝度が2200ルーメン、コントラスト比が40000:1の下位モデル。EH-TW80003Dと同様に3D立体視に対応している。本体には、直感的に画面の歪みを補正できる“ヨコ補正スライダー”と呼ばれるレバーを新たに搭載している。
インターフェースは、HDMI端子×2、コンポジット端子×1、コンポーネント端子×1、D-Sub25ピン×1、USB 2.0×1など。本体サイズは幅420mm×奥行き365mm×高さ137.3mmで、重量は約6.0kg(EH-TW6000Wは約6.2kg)。
MG-850HD
MG-850HDは、iPhone/iPod touch/iPad用のドックを搭載しており、これらを挿すだけでiPhoneの“iPodアプリ”内の映画やミュージックビデオ、撮影した動画や写真のスライドショーを映し出せるのが特徴。インターフェースとして、HDMIやUSB端子も備えているので、iPhoneだけではなくゲーム機や動画プレーヤーに接続して利用することもできる。
コントラスト比は3000:1で、輝度は2800ルーメン。3D機能は内蔵していない。
本体サイズは幅340mm×奥行き291mm×高さ115mmで、重量は約3.9kg。
同社は、3機種合計の販売目標を年間6000台と発表。そのために、全国をトレーラーを改造した移動式シアタートレーラーで回るほか、ショールームやイベントスペース、写真イベントなどでプロジェクターを体験できたり展示するコーナーを設置する「3Dプロジェクター1万人体験イベント」を実施する。