B2BからB2Cへ――ファーウェイは、8月3日に北京で開催された発表会でこう宣言し、「Vision」のグローバルモデルや各ユーザーに対して160GBのストレージを提供する「Cloud+」(中国国内のみサービス)を発表した(関連記事:フィーゴも祝福に来た! ファーウェイのスマホ「Vision」発表)。
ファーウェイは1988年に設立された通信機器に特化したメーカーで、現在基地局/インフラ事業ではEricssonに続く、世界2位の地位を固めている(関連記事:ファーウェイが日本での戦略発表 日本独自の端末も出る? )。また、コンシューマー分野にも積極的に進出してきており、CEOのRen ZhengFei氏によると現在Android端末の出荷量がグローバルでTOP5となっており、2010年にコンシューマー向けの端末の出荷台数は7200万台、売上げ42億ドルを記録しているという。
そんな同社がフラグシップモデルとして投入した製品が、今回紹介するソフトバンク「Vision 007HW」だ。
機能はシンプル、そしてデザインは美しい!
と煽ってみたものの、実のところこの製品、国内メーカー製の端末に比べればシンプルのひと言。FeliCaやワンセグ、赤外線通信、テザリングといった機能は搭載していないし、防水機能もない。しかし、そんなゴツゴツとした機能は要らないから標準的なモデルが欲しいという層も確実に存在しており、ソフトバンクはそういう層をターゲットにこの製品を投入してきたのだろう。
さて、Visionを手に取ってみてまず感じるのが「案外小さい」ということ。とは言え、サイズは幅60×奥行き119×高さ11㎜、重さ約122gと、他のAndroid端末と比べても極端に小さいということはない。この感覚的な小ささを実現しているのが、本体の絶妙なデザインだ。背面の四隅は柔らかい曲線で丸みを帯びており、持ったときに手になじむようになっている。
また同社が「ラウンドガラスタッチディスプレイ」と呼ぶ、微妙に凸型になっている画面のガラス面も相まって、全体の印象が柔らかく感じる。本体カラーはオービタルブラックとビビッドピンクの2色。背面はつや消しのアルミとプラスチックのパーツで構成されており、指紋などの汚れが目立たないように配慮されている。
本体前面の操作ボタンはAndooid端末にしては少数派となった4つで、左から「メニュー」「ホーム」「戻る」「検索」の順。一番右の「検索」ボタンを押すことによりGoogle検索が起動する。なお、日本語入力エンジンはFSKARENを搭載する。
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