新OSの「Mac OS X 10.7 Lion」、そして「MacBook Air」と「Mac mini」の発売からおよそ1ヵ月が経過した。すでに新アイテムを手にして、いろいろと楽しんでる人も多いはず。そんな状況の中、29日に「Mac People 10月号」が発売された。
聞けば、新製品の発売後から微に入り細に入り調べまくり、いろいろ分かった新事実をガッツリまとめたとのこと。そこで、最新号の見所はどこなのか、インタビューしてみたぞ!
古いマシンは要チェック! AirDropやOpenCLの対応
── Macというと、つい先週のスティーブ・ジョブズ氏がCEOを辞任するというニュースは避けられないわけですが……。
吉田 それはねー、今回、間に合わなかったんだよ。辞任のニュースは日本時間で25日の朝に発表されたけど、その時点でもう製本が終わって納品されていたという。印刷差し止めとかそういうレベルじゃなかった。
── 号外みたいなのは入れられないんですか?
吉田 梱包が終わって、トラックで運ばれていたので、さすがに無理。悲しいけど、そこは紙媒体の宿命ということで。その分、9月末売りの11月号で考えているので楽しみにしていてほしい。
── 過去、ためてきたスティーブ・ジョブズのエピソードが読める?
吉田 それは来月、見てのお楽しみ。それよりも今月号の話をさせてよ!
── えーと、「10月号」の一番の注目ってどこですかね?
吉田 本誌でいえば、巻頭特集1「OS X Lionインストール&再インストールの極意」だね。Lionのインストール/再インストールについて、今分かっていることをすべてまとめた。再インストールは、そう頻繁にやることじゃないので、手順を知らない人が意外と多いと思う。何かトラブルがあったときに、復元ボリューム(「Recovery HD」)から起動して、Safari使ってサポート情報を調べろっていわれても、まずその「Recovery HD」からの起動方法が分からないでしょ。
── 確かに。正解は「command」+「R」キーで起動ですが……。そんなの初めてMacを買った人は知らないですよね。
吉田 でしょ。ということで、その辺を手厚く巻頭特集でまとめています。いろいろ調べて分かった新事実もあるしね。
── 例えば?
吉田 Lionだけでもインストールできる話とかかな。アップルの公式発表では、「Snow Leoaprd」からのアップデートじゃないと動かないとされているけど、それは上書きアップデートの場合だけで、新規インストールならOK。8月にUSBメモリー版のLionが発売されたけど、このUSBメモリーから起動すれば、LeopardのマシンでもSnow Leopardなしでインストールできてしまう。もちろん、新規インストールになるので、中身のファイルはバックアップしておかなきゃいけない一手間はあるけど。
── おー。それは確かに面白い。
吉田 マシンのスペックでも、細かい機能差が出てくる。Lion同士でピアツーピアでファイルをやり取りできる新機能の「AirDrop」は、搭載されてる無線LANカードが古いと使えない。あと、グラフィック機能次第では、マシンの処理速度を高速化する「OpenCL」が使えなくて、表示が遅くなったりする。
── Lionを使うには、単にCore 2 Duo以上のCPUを搭載してればいいって話じゃなかったんですね。じゃあ、古いマシンを持ってる人は、これを機に買い替えた方がいいかもしれない。
吉田 そうだね。
