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【追悼】「スティーブ・ジョブズ」の軌跡 ― 第2回

新CEOとなったティム・クック氏とは?

ジョブズ氏がCEO退任—アップルはどうなる?

2011年08月25日 18時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 アップルは8月24日(現地時間)、米ニューヨーク証券取引所の取り引きが終了したタイミングで、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏がCEO職を退任したことを発表した。既報にもあるように、後任CEOにはCOOのティム・クック(Tim Cook)氏が就任し、クック氏はそのままボードメンバーとして経営に参画する。

アップル CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏COOのティム・クック(Tim Cook)氏

 なおCEO退任後のジョブズ氏だが、同社ボードメンバー会長へと就任し、ディレクターとして、そして社員の1人として引き続きアップルに関わっていくという。現在病気療養中のジョブズ氏は、経営に関する主業務をクック氏をはじめとする各部門のトップに任せている状態だが、一方で会社の重要な意志決定には積極的に関与している。CEOとしての役割は外れるが、業界随一のビジョナリーやクリエイターとして、今後も引き続き実力を発揮してくれることを期待したい。

 また9月以降、アップルはいくつかの製品発表を控えているが、ひょっとしたらプレゼンターあるいはゲストとして、再び聴衆の前にその姿を見せてくれるかもしれない。

ジョブズ氏からのメッセージ

 アップルのサイトには、「To the Apple Board of Directors and the Apple Community:」と題したジョブズ氏からのメッセージが掲載されている。ここに簡単な日本語訳を添えて紹介しておく。

アップルのサイトに掲載されたメッセージ(「To the Apple Board of Directors and the Apple Community:」)

To the Apple Board of Directors and the Apple Community:

I have always said if there ever came a day when I could no longer meet my duties and expectations as Apple’s CEO, I would be the first to let you know. Unfortunately, that day has come.
(常々私は、いつかアップルのCEOとして職務や期待に応えられなくなった日が来たとき、その旨を最初に皆さんに伝えるよう話してきた。残念ながら、その日が来てしまったようだ)

I hereby resign as CEO of Apple. I would like to serve, if the Board sees fit, as Chairman of the Board, director and Apple employee.
(私はアップルのCEOを辞めることになる。もし取締役会が適任と考えるのであれば、私は取締役会会長として、ディレクターとして、そしてアップルの従業員として勤めを果たしていきたい)

As far as my successor goes, I strongly recommend that we execute our succession plan and name Tim Cook as CEO of Apple.
(私の後任については、後任プランを実施し、アップルのCEOとしてティム・クックの任命を強く推薦したい)

I believe Apple’s brightest and most innovative days are ahead of it. And I look forward to watching and contributing to its success in a new role.
(私は、アップルの輝かしく、そして革新的な日々がその先にあると信じている。そして私自身は、新しい役割の中でその成功に向けて注視し、貢献していきたいと思う)

I have made some of the best friends of my life at Apple, and I thank you all for the many years of being able to work alongside you.
(私はアップルにおいて人生の最良の友を作ることができた。皆さんとともに長年にわたって働けたことを、感謝したい)

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