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一度使うともう手放せない! SSDを使いこなせ 第3回

SSD×HDDで爆速&大容量環境のPCを自作しよう!

2011年08月24日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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PCI Express接続のSSDもあるんだよ?

 コンテンツの大容量化が進んだため、オンボードのSATAポートは全部、データ保存用HDDで埋まっているという剛の者もいるだろう。筆者もそうだが、そうなってしまうと「SSDすら内蔵できない」という状況になる。最近では「PCIスロット用SSDマウンタ」なんていうシロモノも登場しているが、むしろブルジョアに、PCI Express接続のSSDに突撃してしまう手もありだ。

PCI Express接続SSDの例。高速SSD製品で名高いOCZの「RevoDrive X2 PCI-Express SSD」(写真は160GBモデルのOCZSSDPX-1RVDX0160)

 PCI Express接続のSSDとは、拡張カード上にフラッシュメモリーとRAIDコントローラーを搭載したという製品。カード上でRAID 0環境が構築されているのが基本の爆速SSDだ。「最大読込速度1500MB/秒、最大書込速度1300MB/秒」という製品もあり、数値を聞くだけでムラムラしてしまうが、概して価格はべらぼうに高い。

 ただ最近では、主にOCZからリーズナブルな価格帯で、10万円を切る製品が登場しているのだ。カタログ的にいくつか紹介していこう。

OCZSSDPX-1RVD0050
50GBと容量は少ないが、3万円を切るためシステム用としてお勧め。最大読込速度540MB/秒、最大書込速度450MB/秒。接続はPCI Express x4。搭載コントローラーはSandForce。
OCZSSDPX-1RVDX0100
RevoDrive X2」の容量100GBモデル。最大読込速度740MB/秒、最大書込速度690MB/秒。接続はPCI Express x4。搭載コントローラーはSilicon Image。型番違いで容量が異なる160GBモデルも用意されている。

容量120GBで超速の「RVD3-FHPX4-120G」

RVD3-FHPX4-120G
超狙い目の製品。実売価格5万円を切るショップが多いにも関わらず、最大読込速度975MB/秒、最大書込速度875MB/秒と素敵な速さ。容量は120GBで接続はPCI Express x4。コントローラーはSandForce。容量240GBのモデルもある。
RVD3X2-FHPX4-960G
実売価格36~38万円と高嶺の花すぎる存在だが、容量960GBに加えて、最大読込速度1500MB/秒、最大書込速度1300MB/秒というバケモノ(関連記事)。接続はPCI Express x4で、コントローラーはSandForce。

さあSSDに走って檄速で快適環境を手に入れよう!

 3回に渡る特集で、SSD環境について紹介してきた。PC関連では初期に仕入れた知識が、現行でも通用すると思い込んでしまうことがよくあるが、実際の製品は日々進化していて、古い常識が覆されることの方が多い。例えば初期のSSDを試して、「本気で使うにはまだ駄目だな」と思った人も、もう一度トライしてみてほしい。

 例えばかつて話題になった「プチフリ」問題も、今ではなくなったに等しい。SSDの書き換え可能回数による寿命だけが気になるくらいだが、正直なところ通常の運用で、それによって悩まされるようなシーンに遭遇する可能性は低い。もちろん製品が市場に登場してまだ数年しか経っていないので、長期運用した場合の信頼性を証明するデータが出揃っていない面はある。

 そんな時も、「セクタにエラーが出たら交換」というHDDと同じ感覚で導入できるので、本特集でSSDに興味を持ったのなら、ぜひ自分でも導入して爆速環境を構築していただきたい。

筆者紹介――林 佑樹

 フリーランスの編集・ライター。紆余曲折あって、PCからゲーム、家電、生活雑貨までやれちゃう体になった。最近はやたらとスマートフォン尽くしな生活を送っている。

 超久しぶりなPC関連であり、かなり自分で不安という始末な自作野郎。SASによるRAID 0環境でシステムを運用中。HDD使用率が30%を越えると増設したくなるタイプに属する。


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