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ケータイアプリの開発ディレクション

2011年09月21日 11時00分更新

文●角辻年範/クロスコ

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 ケータイアプリとは、携帯電話上で動くアプリケーションソフトのことです。Webサイトと異なり、端末にダウンロード/インストールしてから利用するため、一度導入すれば通信が切断された状態でも利用できます(利用時に通信が必要なアプリもあります)。

 典型的なケータイアプリには、パズルやテーブルゲームなどのミニゲーム、通信を利用したオンラインRPGなどの本格的なゲーム、路線案内や地図アプリなどの情報ツールなどがあります。

ケータイアプリ開発の流れ

 ケータイアプリのプラットフォームには、NTTドコモの「iアプリ」、KDDIの「EZアプリ」、ソフトバンクの「S!アプリ」があり、開発仕様や開発言語は異なっています。各社間の互換性はないので、3キャリアに対応するには、3つのアプリを開発する必要があります。

 ケータイアプリの開発は、企画、キャリア申請、設計、開発、検証の流れで進めていきます。

 最初に、アプリを企画を立案し、大まかな仕様をまとめます。企画内容によっては通信キャリアへの申請手続きが必要な場合がありますので、その場合は作業前か同時並行で申請続きも進めます。

 申請時には、ケータイアプリの企画概要や画面構成、運営方法などの資料が必要になり、キャリアが認定した公式サイトを保有していないと申請できない、といった制限もあります。申請条件についても確認しておきましょう。

 具体的な開発作業は、各キャリアが提供している仕様書に準拠した方法で進めていきます。

 最後の検証作業とは、各キャリアから提供されているエミュレータを用いて、PC上で動作を確認することです。万全を期すために、エミュレータだけでなく携帯電話の実機でも必ず検証するようにしましょう。

ケータイアプリ開発の留意点

 ケータイアプリの開発には独自のノウハウが必要になるため、実際の案件では専門の開発会社と協業するケースがほとんどです。Webディレクターは、全体のスケジュールと開発の進捗状況を見ながら、企画内容と開発時に発生する個々の課題を調整する役割を担うことになります。

 最近では、携帯電話向けのアプリを配信する場として、NTTドコモでは「ドコモマーケット」が、KDDIでは「au one Market」が用意されています。また、「ドコモマーケット」のiモード向け「アプリストア」では企業だけでなく個人開発者もiアプリを販売でき、GPSや電話帳、音声認識、Bluetoothなど高度な機能を利用したアプリも開発できます。

著者:クロスコ

クロスコは、映像技術とコミュニケーション支援のサービスドメインを持ち、Webサイト、動画・映像などを組み合わせたクロスメディアプロモー ションを、ワンストップで実現してきました。アナログ停波後のデジタルメディアの多様化、ソーシャルメディアのコミュニケーションにも先立って対応 し、あらゆるタイプのマルチデバイス、マルチスクリーンのコンテンツの制作・開発・サービス提供を行なっています。こうした先進のノウハウにより企業の皆様にこれから必用とされる新しいコミュニケーションの形を、戦略からご提案・提供してまいります。

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