このページの本文へ

クロスメディア・プロモーションの設計

2011年09月16日 11時00分更新

文●高橋 仁/クロスコ

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷
web-keyword

 クロスメディアとは、テレビや雑誌、Webサイトなど複数のメディアを組み合わせて情報を表現し、ターゲットユーザーの行動(態度変容)を促すプロモーション手法を指します。たとば、テレビCMで興味を喚起し、Webサイトやモバイルサイトにアクセスさせ、さらにクーポンで店頭へ誘導する、といったケースは典型的なクロスメディア・プロモーションの例です。

 クロスメディアでは、ターゲットを誘導するシナリオの中に、Webやモバイルのデジタルメディアを含むことが多いのが特徴です。また、インタラクティブなコンテンツやソーシャルメディアの利用など、新しい手法を試みるようになってきており、企画段階から広告代理店とWeb制作会社が共同で取り組む場合が増えています。そのため、Webディレクターにもクロスメディアに対する理解が求められているのです。

クロスメディアのシナリオ設計

 メディア間を誘導するシナリオは、「ターゲットにどんな体験を提供するか」を中心に考えます。具体的には、興味喚起のためのメディア(テレビCMや交通広告、サンプリングなど)、検索や行動の着地先となるメディア(Web/モバイルサイトやイベント会場など)、ゴールとしての集客、理解促進や顧客情報獲得のメディア(Web/モバイルサイトや店舗など)の組み合わせと全体の流れを設計します。

 特にモバイルは、ターゲットを特定できるだけでなく、利用している時間や場所によってもアプローチできるので、クロスメディアにとって必須のアイテムになりつつあります。

 クロスメディアの成功の鍵を握るのが、コンテンツとインセンティブです。ユーザーにいかに「面白そう!」と思わせるアイデアのコンテンツや参加体験を提供できるか、クーポンの提供やポイント付与を商品の購入や会員登録に結びつけて、ユーザー情報を取得できるかが重要です。Webサイトは、コンテンツからマーケティングまでの幅広い部分を担います。

ソーシャルメディアで進化するクロスメディア

 これからのクロスメディアでは、従来の広告メディアに加えて、ソーシャルメディアがシナリオの一部に必ず使われるようになるでしょう。具体的には、TwitterやFacebookを使ってリアルタイムで情報を提供し、ターゲットの興味に近いユーザーに話題を拡散させるといった活用方法が考えられます。

 さらに、モバイルの位置情報を使ったジオメディアや、AR(Augmented Reality)技術を駆使して現実世界とネットを横断したコンテンツを展開するARG(現実代替ゲーム)を使って、複数のユーザーを巻き込みながら目的を達成する手法も注目されています。

著者:クロスコ

クロスコは、映像技術とコミュニケーション支援のサービスドメインを持ち、Webサイト、動画・映像などを組み合わせたクロスメディアプロモー ションを、ワンストップで実現してきました。アナログ停波後のデジタルメディアの多様化、ソーシャルメディアのコミュニケーションにも先立って対応 し、あらゆるタイプのマルチデバイス、マルチスクリーンのコンテンツの制作・開発・サービス提供を行なっています。こうした先進のノウハウにより企業の皆様にこれから必用とされる新しいコミュニケーションの形を、戦略からご提案・提供してまいります。

■関連サイト

書影

書籍版は、企画・設計・制作・運用など、Webディレクション業務の大まかな流れに沿って構成。最新情報を盛り込み、書き下ろしのコラムや用語集も収録しました。ずっしり重い1030g、厚さ19.5mmで、苦手分野を穴埋めしたい新米Webディレクターや、これからWebディレクターを目指す方におすすめの1冊です。

Webディレクション標準スキル152

本体 4,280円+税、AB判392ページ(オール4色刷)
ISBN:978-4-04-868746-1

Amazon.co.jpで買う 楽天ブックスで買う

この連載の記事

一覧へ
Web Professionalトップページバナー

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています

ASCII.jp会員サービス 週刊Web Professional登録

Webディレクター江口明日香が行く