フルスクリーン対応、レイアウトが変化した
メールクライアント「Mail」
Mac OS X標準装備のメールクライアント「Mail」は、「OS X Lion」で大きく変化したアプリケーションのひとつだ。フルスクリーン対応とともに2カラムレイアウトが新たに採用され、長い内容のメールが読みやすくなった。また、メールのやり取りの流れ(スレッド)を表示する機能が改善されている。特にスレッドは長くなりがちなため、フルスクリーンでの利用が効果的だ。
またこのスレッド機能では、何通目のメールなのか、メッセージ欄の右上で確認できるようになった。しかも、メールは引用部分を畳んで表示してくれるので効率的だ。「関連メッセージを表示」を選択すると、自分が送信したメールも表示できるので、話の流れをつかむこともできる。
メールの件名/差出人を一覧表示する「メッセージリスト」も、視認性がアップしている。従来は1行/横方向に差出人と件名、受信日時が表示される程度だったが、本文の冒頭部分も表示されるようになった(初期値は2行)。しかも差出人が太字、日時が水色、本文が薄いグレーと色分けされている。
ほかにも、メール本文中のURL右横をクリックするとウェブサイトをクイックルックで閲覧できる機能や、任意に設定し分類/検索に利用できる7種のカラーフラグが追加された。フルスクリーン時のメール作成ウインドウは移動できない(そのためFinderからドラッグ&ドロップによるファイル添付は不可)など、従来と使い勝手が異なる点もあるが、全体的にブラッシュアップされていることは確かだ。

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