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すべてが分かる! 「OS X Lion」 第3回

OS X Lionで進化した「Mail」「iCal」「プレビュー」

2011年08月02日 12時00分更新

文● 海上忍

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“Lion時代のお手本”に生まれ変わった
画像/PDFビューワー「プレビュー」

 一見変わらないようで大きく変わったのが「プレビュー」だ。画像ビューワー兼PDF簡易編集ツールとしての性格はそのままに、フルスクリーン対応、再開、オートセーブ、バージョンと、OS X Lionのドキュメント関連新機能をひととおりサポートした、ある意味「Lion時代のお手本」のようなアプリケーションといえる。そのドキュメント関連新機能を解説するには紙幅が足りないため、ここではそれ以外の新機能をピックアップしてみよう。

 1つ目が「署名」だ。肉筆の署名をiSight/FaceTime HDカメラでスキャンして登録すると、それをPDF上にオーバーレイさせる形で追加できる。署名は肉筆で行ないたいがPDFをプリントアウトするわけには……という場合に便利な、内蔵カメラを活かした機能だといえる。

肉筆の署名をiSight/FaceTime HDでスキャンし、登録しておく。署名の取り込みは、背景が白色

登録しておいた署名は、PDF文書にオーバーレイする形で追加できる

 もう1つ、Microsoft OfficeとiWorkの文書を表示できるようになったことも紹介しておきたい。「Word」(doc/docx)に「Excel」(xls/xlsx)、「PowerPoint」(ppt/pptx)、iWorkは「Numbers」と「Keynote」、「Pages」で作成した文書が、それらのアプリケーションをインストールしていない環境でもPreviewで表示/印刷できるのだ。

Microsoft OfficeやiWorkで作成された文書を、それらをインストールすることなく表示/印刷できるようになった(画面はPowerPoint)

 ただし、文書ファイルを解析/表示するプログラムはQuick Lookと共用で、文書の再現性もQuick Lookと同等になる。Word文書のレイアウトが崩れることもあるうえ、Excel文書では表示されないオブジェクトも少なくない。100%の互換性とはいかないが、文書をやり取りする相手にインストールを強いることがないという点は、評価されていいのではないだろうか。


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