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ライター後藤が選ぶオススメの1台
日本HP「HP TouchSmart 610PC」(610-1150jp)
●URL:http://h50146.www5.hp.com/products/desktops/personal/touchsmart_610pc_11sum/
●実売価格:20万9800円
Sandy Bridge世代のモデルは、ノートPCよりもデスクトップPCに、ユニークな製品が多い。極薄・軽量・長時間駆動と三拍子そろっている実用性に富んだモバイルPCも魅力的だが、日本HPの「HP TouchSmart 610PC」のように個性的なモデルは、そういったモデルとは異なるワクワク感がある。
この一見すると、極々普通の一体型デスクトップPCは、ディスプレーの角度が30度にまで傾く可変機構「ピタゴラスイング」を備えていることが特徴。スタンドが傾き、そのあとディスプレーがスライドする機構は、スーパーロボット世代の私のハートをワシ掴みである。しかも「ピタゴラスイング」は、伊達や酔狂で備えているわけではない。ディスプレーにタッチパネルを採用している「HP TouchSmart 610PC」のために、導入されている機構だ。
従来のモデルでも、タッチパネルは採用されていたが、ディスプレーが垂直に配置されている状態では、せいぜいアイコンを操作する程度で、複雑な操作はやりにくい。ディスプレーを横倒しにすることにより、手書きメッセージの入力などが格段にしやすくなり、タッチパネルをより活用できるというわけだ。これはプロのイラストレーターが利用するようなペンタブレットの最上位機種でも、同様の機構が採り入れられており、タッチパネルには最適な仕組みなのである。PCの新しいスタイルを提案するモデルといえるだろう。
オーディオブランド「Beats Audio」のスピーカー搭載で、
地デジチューナーも内蔵!
3波対応のデジタルチューナーを搭載しており、地デジ/BS/110度CS放送をし視聴可能。ディスプレーには、IPS液晶パネルを採用しており、左右178度という広い視野角を確保しており、マシンの正面でガッチリ構えていなくても、リラックスした体制で視聴できる。国内メーカーのように長時間録画機能などを備えていない点は、少々残念なポイントだ。
ディスプレー上部には、1280×800ドット画質で撮影ができる高精細なウェブカメラを搭載。チルト可能なほか、ステータスを表示するインジケーターも備え、使いやすい。一方、下部にはステレオスピーカーを搭載。ヒップホップミュージックアーティスト「Dr.Dre(ドクター・ドレー)」が手がけるオーディオブランド「Beats Audio」を採り入れており、低音域が強調された分厚いサウンドが堪能できる。
量販店モデルの610-1150jpはシリーズの最上位にあたる。CPUはデスクトップ向けの「Core i5-2400」(3.10GHz)で、これは可もなく不可もなくといった性能。スペックにこだわる私にとってはやや物足りない気もするが、そもそもこのマシンはスペックどうこうではなく(それでも610-1150jpは最上位モデルだが)、寝かせてタッチパネル操作を楽しんだり気軽にTVを視聴するのに向いている製品だ。せっかく20万円以上出すなら自作PCにはない遊び心のあるものを選びたい。リビングのテレビは買い換えたけど、セカンドテレビ以降は、これから……というユーザーには、検討してほしい1台だ。
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