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すべてが分かる! 「OS X Lion」 第2回

“普段使いのMac”を方向付けるOS X Lionの新機能

2011年07月25日 12時00分更新

文● 海上忍

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“ありそうでなかった”新機能が
追加された「Finder」

 OS Xと同じバージョンが与えられるFinderは、OS X Lionで10.7を数える。Cocoaベースへと大幅に書き換えられたSnow Leopardのときと比べると、根本的な部分での変更は少ないが、これまで「ありそうでなかった」機能がいくつか追加されている。

OS Xと歩みをともにするFinderのバージョンも10.7になった

 ひとつは、カーソル横に項目数を表示する機能だ。複数のファイル/フォルダーを選択してドラッグを始めると、カーソル位置に項目数が表示されるようになった。ドラッグ開始前にFinderのステータスバーで確認するしかなかった従来の状態に比べると、ファイル/フォルダーの移動/コピーがしやすくなったことは確かだろう。

ドラッグ中の項目数が表示されるようになった

 ファイル/フォルダーをまとめた新規フォルダーを作成できることは、これまでの発想になかった新機能といえる。使い方は簡単、複数のファイル/フォルダーを選択した状態で、メニューバーから「ファイル」→「選択項目(○項目)から新規フォルダ」を実行すれば、それらを収録した「選択項目から作成したフォルダ」という名の新規フォルダーが作成される。フォルダーを利用したファイル管理のセオリーは、あらかじめ作成しておいたフォルダーにファイルを移動することだが、この新機能はその逆を行くものだ。

選択したファイル/フォルダーをまとめたフォルダーを新規作成するコマンドが新設された

 並べ替えのバリエーションに「アプリケーション」と「最後に開いた日」、「追加日」と「なし」の4種類が追加されたことも、Finderの使い勝手を向上させている。特に「最後に開いた日」は、従来Finderの検索機能にはあったが並べ替え基準にはなかったもの。更新の有無に関係なくファイルアクセスがあった日を基準にファイルを並べ替えられるので、便利に使えることだろう。

並び替えの基準に「最後に開いた日」を指定したところ

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