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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第66回

伝説のボカロ系ライブ「ドキ生」グランドフィナーレ

ニコ動生まれのライブは決して“プロの二軍”じゃない!

2011年07月23日 12時00分更新

文● 四本淑三

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アカサコフさん(にいとP・ドキ生主催)

―― さて、2日間終わりましたが、ドキ生を終えていかがですか?

アカサコフ 出演者もそうですが、運営も、そしてお客さんも一緒に成長することができたのかなと思います。第1回から第3回くらいまではライブに来るのはドキ生が初めてというお客さんがすごく多かったんです。出演者にもライブが初めてという人がいましたし。

アカサコフさん(ライブ主催) 撮影:アイスP

―― リピーターのお客さんって多いですか?

アカサコフ 多いです。キャパが増えたのですべてではないですが、今日最後にお客さんと握手したんです。その時に「何回目ですか?」って聞いたら何度も来てくれている人が多かったですね。

―― 運営も回を重ねるごとに進化したんじゃないですか。

アカサコフ 今日(2日目)も初日の反省点をミーティングで洗い出したり。今日は客出しが詰まっちゃったんで、今回はこうしようという話をして円陣組んで、最終回に臨みました。今日はきれいにお客さんも出口まで誘導できたと思います。

―― それが柔軟にできるってすごいですね。

アカサコフ ウチの運営スタッフはお弁当代も交通費も基本は持ち出しで、「良いライブがやりたい」ということだけで集まってるメンバーです。だからみんな積極的に動いてくれます。チームは誰も脱落せずに徐々に増えていったし、傍から見てもチームとしてよくまとまったメンバーだと思います。自分たちが見たいものを自分たちで作っている感じです。リハのときには毎回みんな、客として見たいよねって。誰かやってくれないかなって。そんな調子で2年2ヵ月、12日間13公演やりましたからね。

―― 仕事もあるのに。そこまで情熱を傾けられたのはなぜですか?

アカサコフ やっぱり、どんどん目に見えて良くなっていくんで面白かったんですよ。この規模で、この出演者がいて、今回のようなライブを2日間で5500円で見れる機会はもうないと思います。

―― 最低でも8000円からスタートですよね。

アカサコフ そうですね。利益はできるだけ極力出さないで、暑くるしい意思と目標だけで最高のライブを作ろう、それでライブをやって完走したらアマチュアのイベントとしてかっこいいんじゃないか。そんな傍から見たらアホみたいな目標を持っていて、それにみんなが付いてきてくれた。最後は私たち運営と供に成長してきてくれた最高のお客さん、最高の出演者と一緒にあれだけ盛り上がって。

―― これ以上ない終わり方でしたね。

アカサコフ 文句ないですね。

―― 点数つけるとしたら?

アカサコフ もちろん100点ですよ!

花束をかかえたアカサコフさんは、このあと深く一礼した 撮影:アイスP

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