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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第208回

ISO感度に注意! 夏の夜の猫探し

2011年07月15日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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「やあっ」て感じで突然やってきた2匹の猫

 17時を回ったので目的の公園に向かってみる。見通しのいい公園だが猫の姿は見えず。小学生がサッカーで遊んでいる。ああ、子どもが遊び回ってると猫は怖がって出てこないのだ。残念。

 と、思ったら公園の塀の上をとことこと歩いてる猫を発見。塀の端まできたら飛び降りそうな気がして先回り。そしたらじろっと睨まれた。

キジ猫っぽいのだけど、色がほのかで優雅な感じ。見てわかるようにずいぶん高い塀を歩いておりました(2011年7月 ソニー NEX-5)

キジ猫っぽいのだけど、色がほのかで優雅な感じ。見てわかるようにずいぶん高い塀を歩いておりました(2011年7月 ソニー NEX-5)

 通行の邪魔してすみません。その後、しばらくぼーっとしていたけど子どもがうるさいせいか猫は姿をあらわさず。まあそういうものだ。

 でも公園の近くにはいるかも、と近くを散歩していたら、古いアパートの庭でフェンス越しにいきなり目が合ったっ! いやほんとにいきなり……「やあっ」(前ページ冒頭写真)。

 目がびっくりしていてかわいい。まだ若い猫だ。

 じっと見つめ合ってると、遠くでがさごそにゃあにゃあと音がしたり声がしたり。木と雑草に埋もれててわかんないけど、猫一家が棲息してるらしい。

 ポケットから猫おやつの袋を出してかさかさと音を立ててやると、また1匹「やあっ」て感じでやってきた。

ブロック塀の上に金網があり、この猫はブロック塀に乗っかって網越しの対面なのである。だからこんなに近い(2011年7月 ソニー NEX-5)

ブロック塀の上に金網があり、この猫はブロック塀に乗っかって網越しの対面なのである。だからこんなに近い(2011年7月 ソニー NEX-5)

 模様が全然違う、真ん中分け猫。こっちの方がちょっと大人。おやつでもくれるんじゃないかと2匹揃ってこっちを見てるので、上から。

塀の上からこんにちは。18時近い上に、塀の陰なのでかなり暗い。夏は遅くまで明るいので油断しがちだけど、カメラ的には暗かったりするので注意だ(2011年7月 ソニー NEX-5)

塀の上から「こんにちは」。18時近い上に、塀の陰なのでかなり暗い。夏は遅くまで明るいので油断しがちだけど、カメラ的には暗かったりするので注意だ(2011年7月 ソニー NEX-5)

 気になるのは草の陰に見え隠れする子猫の姿。先週書いたように、夏は子猫遭遇率が高いのだ。

 2~3匹はいるようだが、警戒して隠れている。じっと待ってたら、好奇心に負けた1匹がそろりそろりと顔を出した。すかさず撮影っ。

子猫はちょこまかと動き回るのでISO感度を思い切り上げて撮影。上げすぎてノイズが出ちゃったけど、それは勘弁。やはり子猫は子猫というだけでずるいですわ(2011年7月 ソニー NEX-5)

子猫はちょこまかと動き回るのでISO感度を思い切り上げて撮影。上げすぎてノイズが出ちゃったけど、それは勘弁。やはり子猫は子猫というだけでずるいですわ(2011年7月 ソニー NEX-5)

 この時点で18時。夏の猫は涼しくなってから出てくるのだが、さすがに18時ともなると日が傾いてきてけっこう暗くて撮影には不向き。悩ましいところである。

 昼間のつもりでいるとシャッタースピードが遅くてブレちゃうので、日が暮れてきたらISO感度に注意すべし。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントは@ogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei


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