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T教授の「戦略的衝動買い」 第153回

ついに我が家で6枚目、新モデルの「BoogieBoard」は電池式

2011年07月14日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 大きくなったBB-2は、タブレットPCなどと比べると極軽薄だが、それでもBB-1と比較する限り、どこを比較しても分厚く感じてしまう。重量に関しては、バッテリー込みの実測で219gもあり、これはBB-1(112g)の約2倍の重量だ。筆記面積が約45%大きくなったが、約2倍近く重くなった大きなBB-2は評価が分かれるだろう。

BB-2は、市販の単6アルカリ乾電池を使用可能にした為に上部はそれなりに厚くなっている

LCDを額縁から一段落とし込んだデザインにしたためか、本体も分厚くなった

初めて手にした瞬間「軽い!」と思った112gの感動

従来モデルを知っていると「なんでこんなに重いの」と、感じる219g

 もちろん、BB-2で改善されたポイントも多い。BB-1は消去動作を約5万回行ない、内蔵ボタン電池の残量が無くなれば、電池交換ができない割り切りの使い捨て商品だったが、今回の製品は単6アルカリ乾電池2本で動作するので、電池交換が可能だ。

単6アルカリ電池2本で従来モデルと同様に5万回の筆記・消去に対応できる

 またBB-2は、標準的に上辺部分にスタイラスのホルダーが備えられている。スタイラスの全長は135mmと、従来のリトラクタブル(伸縮)型の縮小時120mm(伸張時:168mm)より心持ち長くなったので、少し楽しいギミックだったリトラクタブル構造は継承されなくなった。基本的には、ユーザビリティーに大きな影響は無いとの判断によるコストリダクションだろう。

スタイラスはオプションを購入しなくても本体上部に確実にホールド可能だ

スタイラスペンはリトラクタブル(伸縮)型ではなくなった。ギミック好きは少しがっくり

 市場調査による結果かどうかは不明だが、首からBoogie Boardをぶら下げたり、どこかに引っかけて使うユーザが多いのか、BB-2には上端の左右の角にストラップ取り付けのためのホルダー穴が付けられている。

左右にあるストラップホルダー。これは便利で使い道が多いだろう

電源スイッチが無いのがBoogie Boardの特徴だ。基本的には常時電源オンなのですぐに筆記できる。ただ、消去するときに“erase”ボタンを押すと速攻で消える。パソコンのように確認してくれないので、うっかりノリで消さないように注意が必要だ

 筆記エリアの拡大と重量の増加以外に大きな機能的変化のないBB-2だが、今回の商品から「誤消去防止スイッチ」が標準装備されている。SDカードの誤消去防止スライドスイッチのようなモノだが、従来のBB-1では、 突然思いついてメモしたグッド・アイデアが、鞄の中で他のモノが消去ボタンに触れて、偶然消えてしまう危険性があった。しかし、誤消去防止スイッチもあくまで個人の注意力や意識に任されているので100%の自己責任を支援する機能と考えるべきだろう。

BB-2からは誤消去防止のためのスライドスイッチが搭載された。見た目の構造はSDカードと良く似ている

 二度と思いつくことのないビッグアイデアは、最初から紙に描くか、Boogie Boardに描いたら、清書のつもりで紙のメモに転写するか、デジカメ撮影してクラウドにアップロードしておくのが胃には優しいのかもしれない。従来の軽量割り切り商品であるBB-1を選択するか、筆記面積が大きく、単6アルカリ電池の交換で、5万回以上の消去動作にも対応できるBB-2にするか、その値段差は2000円。ただし、毎日45回描いて消して、1日もサボらず、3年使って、やっと電池寿命の5万回なのだ……。

筆者はiPadも併用しているが、Boogie Boardの紙と鉛筆に近い筆記感覚には遠く及ばない。iPadの表面処理をBoogie Boardと同じにしてほしいと思うのは筆者だからなのか?


T教授

今回の衝動買い

アイテム:キングジム「Boogie Board 2
価格:6980円(銀座伊東屋にて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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