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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第4回

スマートフォンのキャリアメール、使いやすいのはどれ?

2011年07月04日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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ほぼ同じ内容のメール機能
IS03のau「Eメール」と003SHでの「SoftBankメール」

 送受信メールの添付サイズなど一部違いはあるものの、ほぼ同じ機能、操作方法なのがこの2機種のキャリアメールアプリだ。ただしSoftBankメールは追加インストールが必要なのに対し、auのEメールは最初から端末に用意されている。ただし、今後キャリアメール機能が追加される予定の「Xperia acro IS11S」などがあることからもわかるように、今後のauのAndroid端末では、Eメールなどauの標準サービスは共通のアプリで提供すると表明されている。

今回テストで用いたau/ソフトバンクの端末ともに最初から受信メール一覧が表示される

 2機種とも画面デザインに特徴があり、トップ画面はspモードやケータイのような「メニュー」ではなく、受信ボックスが表示されており、端末に届いたメールが並んでいる。メニューは画面下のボタンをタップするか、端末のメニューボタンを押して開く。受信したメールをすぐにチェックしたい人には、このデザインのほうが便利だろう。送信ボックスを見たいときは、フォルダボタンを押して開くことになる。

 また、au/ソフトバンクともいわゆるSMS(auではCメールと呼んでいる)が一体化しており、メールの送信時にもワンタッチでSMS(Cメール)に変更ができる。相手が同じケータイ会社だとわかっている場合やケータイの番号で送りたい場合、そしてメールの文章が短い場合は利用するとよいだろう。

やはりともにSMS(Cメール)への切り替え機能を持つ

 もうひとつメールの「並び替え」も単純だが意外と便利だ。特に「保護」したメールが多数ある場合、そのメールが古くなると見つけにくくなる。並び替えで「保護」したメールだけを並ばせることもできる。大量のメールをやり取りしている人ほど役立つはずだ。

メールの並び替え機能で保護したメールを選べるのは便利だ

特定の人からのメール着信音を変更できる
auとソフトバンクのキャリアメールアプリ

 SC-02Bのspモードメールと違って、こちらの2機種は電話帳から個別にメール受信音を設定できる。おかげで受信音を聴くだけで、たとえば特定の恋人や友人からのメールかどうかがわかるわけだ。またメールを保存できる容量に限りはあるものの、現在のメール容量を確認できるようになっており、いつの間にか古いメールが削除されていたといったことを防げるだろう(もちろん大事なメールは保護機能を使えばいい)。

 またもうひとつ便利な機能として「メールグループ設定」があるので、使いこなしたい。SC-02Bにも電話帳に登録してある人たちをグループとして登録できるが、IS03と003SHでは、電話帳で作成したグループ分けとは別に、メール専用のグループ設定が作れる。たとえば電話帳では同じ会社でグループ分けをしていても、メールを送る相手はそのなかの一部、または複数の会社の人に送る、なんてことが頻繁にある場合は、このメールグループ設定が便利だろう。

メールの送信者ごとに着信音を変えたり、メール専用のグループを作成できる

 spモードメールと同じく、迷惑メール対策に関しては、専用サイトへ接続する。IS03のEメールの場合は、トップ画面の[設定] →[Eメール設定]→[その他の設定]→[迷惑メールフィルター]で設定が可能。spモードメールと違い、より細かく[auだけ受信]といった詳細設定が可能だ。

 003SHのSoftBankメールも基本は同様。[設定]→[メール・アドレス設定]→[My SoftBank]内の[メール設定]で変更できる。「カンタン設定」ではケータイ/PHSから来るメールだけを受信するように、「個別設定」でより細かく設定が可能だ。

au/ソフトバンクとも迷惑メールの設定については、専用サイトに接続する

auでは転送可能なので
メールをGmailに統合してしまうのもアリ

 この設定の際に、auでは「転送先」設定も可能だ。Androidスマホではキャリアメールより、Gmailが中心という人も多いはず。いちいちアプリを2つ開くのが面倒ならGmailに転送してもいいだろう。絵文字やデコレーションしたメールが届いたときだけ、キャリアメールを見ればいいのだ。

 2機種とも少々不便なのはメールの添付ファイル。auのIS03はメール自動受信では137KB/300KB/1MBから設定する形になっている。初期設定の137KBのままだと、大きめの画像ファイルも受信できないので1MBなどに変更するといい。ソフトバンクの003SHの場合は送信時の画像サイズを50KB/295KB/500KB/1.9MBから選択する形になっている。やはりこれも大きめに変更しておいたほうがいいかもしれない。

auはキャリアメールを特定アドレスに転送することも可能。添付ファイルの送受信可能なサイズはau/ソフトバンクともドコモより小さい

 今回使っている機種が若干古いため、auとソフトバンクは多少不利になってしまっていることは前述した。では、夏モデルはどうかと確認したところ、au夏モデルの「INFOBAR A01」「AQUOS PHONE IS11SH」「AQUOS PHONE IS12SH」は受信2000件、送信1000件まで保存とIS03とそれほど変わらないが「Xperia acro IS11S」と「G'z One IS11CA」はデータ容量に応じるとなっているので、もう少し保存件数は多くなっているかもしれない。またIS11SHは、送受信メールに添付できるファイルの最大容量は2MBと大容量化された。


ケータイメール的な感覚で使うなら不満なし
PCメール代わりで使うと不十分

 キャリアメールはケータイで利用していたときと同じように使うのであれば、送受信のスペックに不満を感じるケースはそうないはずだ(絵文字やデコレーションなどメール作成関連機能は次回解説予定)。

 問題はキャリアメールをPCメールやGmailのようにガンガン仕事で使おう、といったヘビーな使い方になったときだ。spモードは10MBの添付ファイルに対応するが、auとソフトバンクは最大2MBでは少々力不足。ここは割り切りも必要だろう。auのように他のメールへ手軽に転送できる設定があると、スマートフォン時代のメインはGmailなどのPCメール、ケータイユーザーとはキャリアメールといった使い方ができそうだ。次回はキャリアメールならではの、絵文字やデコレーションなどの使い勝手を見ていく。


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