ステレオ音声のテレビアニメも「シネマDSP」で臨場感UP!
今回の視聴では、『ガンダムUC』のサウンドは、ドルビーTrueHDそのままの音で体験してもらったが、「YSP-2200」にはまだまだ多彩な楽しみ方がある。それが「シネマDSP」だ。
これはヤマハの高級AVアンプで鍛え上げられた自慢の音場再現技術で、映画用としては、SF作品や特殊効果を多用した作品向きの「SFX」、アクション映画や冒険映画に向いた「スペクタクル」や「アドベンチャー」といったプログラムが用意されており、好みに合わせて楽しめる。
このほかにも音楽用のプログラムや、ゲームやテレビ放送用のプラグラムが合計11種あるので、見たいソースに合わせて選ぶこともできる。こうしたプログラムを使って、ステレオ音声のテレビアニメ作品をサラウンドで楽しむといった使い方も楽しい。
このほか、別売のワイヤレスシステム「YID-W10」を使って、iPhone内の曲を再生できるドックポートにも対応。
iPhoneやiPodの音楽を再生できるので、ホームシアターシステムだけでなく高音質な音楽再生も楽しめる。MP3やAACといった圧縮音声をより高音質化する「ミュージック・エンハンサー」も採用している。手軽にCD再生に迫る音質が楽しめるのも大きな魅力だ。
音が良ければ自宅でも劇場体験ができる!
太田 「いや~堪能しましたよ『ガンダムUC』を。こういう感動が今は映画館だけじゃなくて、自分の家でも実現できるんですね」
鳥居 「しかも、接続や設置なんかも簡単でしょ? 多少お金はかかるけれども、ぜひとも多くの人に体験して欲しいなあ」
太田 「もちろんですよ! 映画だけじゃなく音楽も楽しめるし、これはもう今すぐにでも買いに行きたいです」
鳥居 「それだけじゃありません。今回PS3を組み合わせたように、ゲームの音もサラウンドで楽しめます。実はPS3のゲームにもサラウンド音声になっているタイトルが少なくありませんので、『YSP-2200』でプレイすると臨場感がひと味違いますよ(関連記事)」
太田 「FPSなどでは敵の銃撃音や足音などで、画面には見えない敵を素早く察知できるので、サラウンドだと効果もさらに大きいでしょうね」
鳥居 「ゲームの音はヘッドホンで楽しんでいるという人もぜひ試してみて欲しい。一度プレイすると、サラウンドなしではプレイできなくなってしまいますよ」
面倒ナシに7.1chシステムを味わえる夢の一台「YSP-2200」
「YSP-2200」は昨年の発売以来、いろいろな形で取材機として使わせてもらっているが、借りるたびに設置や接続の簡単さには助けられている。
また、スピーカー+サブウーファーのシンプルで使いやすいシステムながら、スピーカーもずしりと重く、剛性を高めるアルミボディは音に良いのは当然だし、高級感もある。こうした作りの良さも含めて、本格的なオーディオ機器だと感心させられる。
自宅では単品のAVアンプにスピーカーを5本とサブウーファー台を使ったシステムで聴いている筆者から見ると、実売およそ9万円でこれだけの作り込みと本格的なサラウンドを楽しめるのは驚きだ。
音質的なクオリティーも、自分の周囲を取り囲む音の定位は明瞭だし、アニメの音では欠かせない声の質感もクリアで細かな違いまではっきりと再現する。そして、映画の迫力には欠かせない重低音も専用サブウーファーでまったく不足がない。
単品コンポのAVアンプとスピーカーの組み合わせでも、エントリークラスならば10万円前後の予算で実現できるが、こちらはスペース的な問題や接続・設定の難しさがつきまとう。
「YSP-2200」は、こうしたエントリークラスの単品AVアンプによるシステムに肩を並べる音の実力を備え、しかも7.1ch再生にも対応しながら、抜群の設置しやすさと簡単な接続を実現しているというわけだ。どちらを選ぶかは、部屋のスペースや自分の好みになるが、今回の太田クンのように、「ワンルームで簡便に実現できること」が最優先ならば、まさに「YSP-2200」はベストなチョイスとなる。
これまで何度も言っているが、本格的なサラウンドシステムは欲しいけど、部屋にスピーカーを置く場所がないと諦めていた人は、ぜひとも「YSP-2200」を体験してみて欲しい。きっとアニメや映画の真の面白さを味わえるはずだ。