ライター花茂が選ぶオススメの1台
東芝「dynabook R731/38C」
●URL:http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/110516r731/index_j.htm
●実売価格:18万9800円前後
ボクはノートPCを選ぶ時に重視するのはコストパフォーマンス。当然ながら安物買いの銭失いは勘弁願いたいし、かといって使いもしない高性能パーツがてんこ盛りの高級製品にも興味が無い。CPUは約2年ごとに新しくなるので、今は高性能でもすぐに同等性能で安いノートPCが登場する。
つまり万人向けかつ長期的に有用な機能を備えたうえで、価格と性能のバランスがいいというのが製品選びのポイント。そんなボクのオススメは東芝の「dynabook R731/38C」だ。
まず、万人向けおすすめポイントその1がSSDである。HDDより高速で、OSやソフトの起動を待つという、人生でトップを争う無駄な時間が発生しなくて大満足! これだけで買う価値があるという超個人的な意見もあるが、まじめなところ価格が登場初期より約半分になり、SSD搭載モデルのノートPC本体の価格も安くなっている今が狙い目だ。
また、ノートPCに大容量HDDはいらないというのがボクの意見。音楽や画像、動画などのデータが増えてしまったら、そのときに外付けHDDを購入して保存するのがベスト。日々、大容量化と低価格化が進むのがHDDなので、時間をおけば今よりさらに安くなっている。
2つめのオススメポイントは、dynabook R731/38Cが搭載している5GHz帯のIEEE 802.11n(以下、11n)に対応した無線LAN機能だ。11nは無線LAN規格のなかでも遮蔽物に強くて通信速度が速いといわれている。ただ、多くのノートPCが搭載しているのは2.4GHz帯を使う11b/g/nなので電波が干渉し、集合住宅で近隣にPCが多いとそもそもつながらないといったトラブルも起こりうる。家電なども2.4GHz帯を使う製品が多いので要注意である。
しかし、5GHz帯を使う家電も対応ノートPCも少ないのでスムーズにインターネットに接続できる。外出先でもつかえるインターネット接続サービス「WiMax」の機能を内蔵しているため、不意のモバイルにも安心。
そして3つめのポイントは、なんといってもバッテリー容量。屋内でしか使わない場合でも、ACアダプターを持ち歩くのは御免被りたい。この点で、dynabook R731/38Cのメーカー公称バッテリー駆動が約13時間というのは心強い。
ただ、ボクはベッドやソファーで毎晩、YouTubeとニコニコ動画、DVD映画を見るのが楽しみなので、動画再生でどのくらい持つか試してみた。計測条件は、画面の明るさを半分にして無線LANは有効、Windows 7の「ビデオ」フォルダー内に標準で保存されている「野生動物」という動画をウィンドウズメディアプレーヤーで繰り返し再生し続けた。30秒に1回、ウェブサイトも閲覧している。
かなり厳しい条件だったが、結果はなんと6時間47分24秒。金曜深夜から土曜日の朝まで、友達や恋人とSkypeで夜更かしも余裕だ。
また、外観面では天板やパームレストにはヘアライン加工が施されて高級感がある。約1.41kgの本体は、小型な本体にパーツが凝縮されているので持ち上げたときのスカスカ感がなく、所有しているステータス感を満たしてくれる。不満があるとすれば、スピーカーの音量を7割程度まであげた段階で音割れが発生すること。この部分だけ、音楽は外付けスピーカーやiPodで聴くので、必要最低限の品質でいいと割り切るなら、他はパーフェクト。ひさびさに物欲を刺激された逸品だった。
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