集合住宅の多い日本の住宅事情では、映画や音楽を鑑賞する際にあまり大きな音は出しにくいものだ。遮音性の高い恵まれた住宅に住んでいたとしても、隣の部屋で家族が寝ていたら、大きな音を出すのには限度がある。そんな時はヘッドホンの出番だ。
今回は、自由に動き回れるワイヤレスタイプのサラウンド対応ヘッドホンを使い、映画や音楽を迫力ある音でいつでも楽しむ技を紹介しよう。
深夜に映画や音楽を大音量で楽しみたい
コード付きのヘッドホンの選択肢は多いが、飲み物を取ったり、視聴ポジションを変えるといった些細なことでも邪魔になる。その点、ワイヤレスヘッドホンは便利だ。映画を観ているときに、トイレに立ったり飲み物を取りに行く際も、いちいちヘッドホンを外さずに済む。ワイヤレスはやはり快適だ。
取り回し以外のメリットもある。例えば、DVDビデオやBDビデオを再生できるハードを持っていても、5.1チャンネル出力対応アンプとスピーカーシステムがないなら、音声はテレビから出力するしかない。しかしサラウンドヘッドホンなら、バーチャルながら立体感のあるサウンドを楽しめる。ハイエンドの製品なら5.1チャンネルや7.1チャンネルの音場感を再現する製品もあるのだ。
ワイヤレスサラウンドヘッドホンの種類はそれほど多くないものの、ソニーをはじめ、パイオニアやオーディオテクニカ、ビクターなどから発売されている。今回は、ソニーの「MDR-DS7100」とオーディオテクニカの「ATH-CL550」を試してみた。
7.1チャンネル対応のハイエンド
MDR-DS7100にしびれる
ワイヤレスサラウンドヘッドホンのラインナップが豊富なのはソニーだ。中でも最上位モデルMDR-DS7100は、実売価格が3万円前後と高めながら、常に人気ランキングの上位に入っている。
MDR-DS7100は、50mmのドライバーユニットを内蔵したワイヤレスヘッドホンとプロセッサー(トランスミッター)のセットである。非圧縮デジタル伝送を採用しており、CDと同等の音質を楽しめるのが特徴だ。サラウンド再生技術「ドルビープロロジックIIx」に対応しており、仮想サラウンド技術「VPT」(Virtualphones Technology)により、7.1チャンネルのサウンドを擬似的に再現する機能を搭載している。
赤外線方式ではプロセッサーを見通しのいい場所に設置する必要がある。一方MDR-DS7100は、2.4GHz帯を使うデジタル無線伝送方式を採用しており、プロセッサーを自由に配置できるのがポイントだ。1人だけで映画を楽しんでいると家族からクレームがきそうなら、ヘッドホンを増設できる。受信エリア内にいるなら、何台でも同時に利用できる。
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