GWなので小旅行である。行き先は福島県の会津。
大震災以降、観光客が減っているという話を聞いたこともあり、2度ほど訪れていて勝手がわかっていることもあり、ちょうど桜が満開だということもあり、電車でガタゴトと遊びに行ってきた。
どんな旅でも猫を見つけたら撮る。それが基本である。
会津鉄道の「芦ノ牧温泉」駅に“猫駅長”がいるというので、まずはそこから。
駅舎へ入るとびっくり。猫駅長の歌が延々と流れ、猫駅長グッズが売られ、壁面には猫駅長の写真がずらり。
ここまで猫駅長を前面に押し出してるとは思いませんでした。さすがGW初日で猫駅長目当ての観光客もたくさん。
だがしかし、そこは猫。われわれが到着した時間帯は猫にとって長いシエスタタイム。
入れ替わり立ち替わり、のぞき込む観光客を意に介さず、ぐうすかと特設駅長室でお昼寝に興じていたのである。
カメラを向けると「昼寝の邪魔するな」と不機嫌そうな顔。さすが駅長。昼休みは働きません。よく見ると帽子をかぶってる。
猫のシエスタが終わるのを待っていては、日が暮れちゃうので、会津若松へ。
実は、雪深い1月に訪れたとき、飯盛山麓の売店で飼われていた人なつこい猫がいたのである。
あのときは観光客もまばらで、開いてる店はここだけという有様。その猫ときたら、私がカメラを構えるや否や、ぴょんと籠を飛び出して肩に乗っかってきたのだった。
それはうれしいけど、肩に乗られては撮影できないではないか。そのとき、かろうじて撮れた1枚が上の写真。
駅長がダメでもこの猫がいるさ、と件の売店へ顔を出すと、猫の気配が消えている。お店の人に尋ねると、震災のちょっと前に、事故にあって死んじゃったのだという。がーん。
猫がいた場所に手を合わせて辞去する。こうしてアテはどんどん外れていくのであった。
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