「計画停電なんてさせてやるもんか!」という勢いで、うちも節電が始まったのである。
「我慢する節電」じゃなくて「楽しい節電」。なんてことはない、今まで高くて躊躇していたLED電球を買う理由ができたわけで、「LED電球に向いているのは、わが家のどこの照明で、どのくらいの明るさに切り替えたらいいか」なんて考えて、買ってきて交換するのが楽しいのだ。来月の電気代が楽しみ。
ただ、LED電球はその構造上、360度まんべんなく照せる訳じゃない。うちも「必要なところが明るくなればOK」という考えで、熟考して付け替えた。
だから非常に快適だし、瞬時に灯りが点くのも気持ちいいのだが、猫は人間にとって明るさが必要じゃないような場所(棚の上とか)に行きたがるのだ。
もうひとつ、節電ってことで、人がいない部屋の灯りは消すことになった。でも人がいなくても猫はいるのである。
かくして、うちの照明環境が猫撮影に向かなくなっちゃったのである。困ったね。猫を撮るために電灯を点けまくっていては節電にならないし。かといって猫撮影にフラッシュは焚きたくない。
そうだ、カメラ用のLEDライトを使ってみよう、と思い立って取り寄せたのが、LPLの「VL-960C Pro」である。
四角い箱の中に白色LEDが96個、びっしり並んでいるという代物だ。単三形乾電池4本で動作する。使う電池はもちろん「eneloop」(充電式のニッケル水素電池)である。
カメラのアクセサリシューに取付けられるが、やってみると、あまり具合がよくない。ライトの分、重くなるし、真正面からLEDの人工的な光を当てると、写りもわざとらしい感じになっちゃうし、何より猫がまぶしがる。LEDってすごくまぶしいから。
そこで上の写真のように、三脚に載せ、棚の上を照らすようにしてみた。うちの猫がよく登る場所だ。
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