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支援体制「IIJ GIOクラウドマイグレーションファクトリー for Windows」も5月開始

IIJとMS、Windows Server環境のクラウド移行支援

2011年04月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月27日、インターネットイニシアティブと日本マイクロソフトは、Windows Server環境をクラウドに移行するための支援サービスを提供すると発表した。

 企業のサーバー運用に伴う電力消費量の削減と事業継続性の向上を目的としており、Windows Server環境で構築されたメールやデータベース、ファイルサーバーなどの情報システム資産を、短期間かつ低価格で、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)サービス」へ移行するための手助けを行なう。また、移行を推進する新体制として「IIJ GIOクラウドマイグレーションファクトリー for Windows」を5月より開始する。

 クラウドへの移行により企業はサーバー台数と消費電力の削減が可能となり、また主に西日本を中心に設備を展開するIIJ GIOサービスを活用することで、東日本での電力消費量の削減にも寄与するという。

 また、ノベルの仮想化移行製品「Plate Spin」を元に検証と移行を自動化するツールを作成しており、IIJ GIO上にVHD(仮想ハードディスク)を実装する移行サービスを提供する。このツールの適用により、マイクロソフトの保守サポート期間が満了している「Windows 2000 Server」も、一時的にIIJ GIOサービスに移行することが可能となり、最新OSへの円滑な移行手段として活用できる。

 IIJ GIOクラウドマイグレーションファクトリー for Windowsは、システムインテグレーターのアイティークルー、日本ビジネスシステムズの協力のもと、20名の専任エンジニアで構成する。日本マイクロソフトは、プロジェクトメンバーへの技術トレーニングをはじめとする支援を担当。ユーザーのサーバー利用環境と移行対象のソフトウェアライセンスの確認、移行手段の確定、さらにサーバーの診断と自動化ツールの適用まで、クラウドへの移行を支援するサービスをワンストップで提供する。

 なお、電力消費量の削減と事業継続性向上を目的に、本サービスを通じて新規にクラウドサービスへ移行するユーザーを対象に、IIJ GIOサービスの最大3ヶ月分の月額利用料を無償で提供する。さらに7月より、すでに利用しているマイクロソフトのアプリケーションサーバーライセンスを、そのままIIJ GIO環境に移行することが可能となる。

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