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マイクロソフトが日本企業に適した移行ツールを提供――さらなるNotesユーザー獲得に向けて

2007年11月26日 21時56分更新

文● アスキービジネス編集部

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マイクロソフトはLotus Notes/Dominoユーザーを自社のプラットフォームに移行させるため、新たな戦略を発表した。「Office SharePoint Server」に段階的に移行させる「SharePoint 2007 Converter for Lotus Notes」の提供を通じて、日本でのさらなるマーケットシェア拡大に意欲を見せる。


日本ユーザーの声を取り入れたプラットフォーム移行戦略


 近年、マイクロソフトはIBMのグループウェア「Lotus Notes/Domino」のユーザーを、自社のコラボレーション製品「Exchange Server」とEIPソリューション「Office SharePoint Server」に移行させることで、市場シェアの拡大を実現している。11月26日、マイクロソフトは、日本でのさらなるユーザー拡大を狙って「Lotus Notes/Dominoユーザーの移行施策」を発表した。

 現在、Exchange Serverはグローバルで売上8億ドル、対前年比35%増の成長を実現しており、日本市場においてもExchange ServerとSharePoint Serverは共に国内マーケットシェアトップを快走している(IDC Japan調べ)。

 マイクロソフト ビジネス&マーケティング担当 執行役常務 佐分利ユージン氏によると、「Lotus Notes/Dominoの最新バージョン8に比べても、我々は圧倒的なプラットフォームの優位性を持っており、拡張性・管理性の高いインフラを実現できる」と自信を見せている。

マイクロソフト ビジネス&マーケティング担当 執行役常務 佐分利ユージン氏
マイクロソフト ビジネス&マーケティング担当 執行役常務 佐分利ユージン氏

 もっとも、佐分利氏によると、大半の企業は「システムの不具合など副作用の起こりうるドラスティックな移行は望んでいない」状況にあるという。そこでマイクロソフトでは、最初はNotesと共存する形でExchange ServerやSharePoint Serverを部分的に導入させ、Notesが提供するさまざまな機能を2製品に段階的に移行することを促している。

 マイクロソフトは段階移行のツールとして、Notesが持つメッセージングやディレクトリサービスなどをExchange Serverに移行するツール「Microsoft Transporter Suite for Lotus Domino」を2007年1月に提供しており、8月にはSharePoint Serverへの段階移行ツール「SharePoint 2007 Converter for Lotus Notes」(以下、SharePoint 2007 Converter)が加わった。

「Microsoft Office SharePoint Server 2007」では、「検索」「ポータル」「コラボレーション」「コンテンツ管理」「ビジネスプロセス」「BI」の6機能を実現(画面クリックで拡大)
「Microsoft Office SharePoint Server 2007」では、「検索」「ポータル」「コラボレーション」「コンテンツ管理」「ビジネスプロセス」「BI」の6機能を実現(画面クリックで拡大)

 SharePoint 2007 ConverterはNotes上で共有されたドキュメントデータやアプリケーション機能を移行するためのツール。

「日本のNotesユーザーの声を取り入れており、テキストフィールドの表形式や色の表現力が大幅に向上した。NotesのアプリケーションのUIにかなり近く、ユーザーは戸惑わずに利用できる」(佐分利氏)。

 さらに、Exchange Serverのクライアント「Outlook」の拡張を行なうことを表明した。12月に日本企業向けの新機能として提供される「階層型アドレス帳」は、Outlookのアドレス帳の選択画面でグループ名フォルダの並び順を変更することが可能となった。そのため、複雑な組織階層構成や部署を兼任している場合でも使いやすいインターフェースになっている。「我々はプラットフォームを日本のビジネス文化により適応した形で進化させていく」と佐分利氏は語る。

 マイクロソフトは日本市場において、過去1年間で130社の企業、30万Notesユーザーを移行させており、Notesユーザー向けのステップアップセミナーに今後1年で500社の参加を見込んでいる。プラットフォーム移行に伴う日本のユーザー企業のストレスを軽減することで、Lotus Notes/Dominoユーザーのさらなる獲得を狙う。

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