春のPND特集4回目は、カーオーディオメーカー、カーナビメーカーとしても知られる“イクリプス”が初めてリリースするPND「EP001C」だ。バックカメラとBluetoothが標準装備されている高性能PNDの実力は如何に!?
バックカメラ搭載で、車庫入れも安心のPND
カロッツェリア、パナソニック、ソニーなど幅広くカーオーディオを扱っているメーカーは、カーナビに関してもオンダッシュ、インダッシュなどのビルトインタイプに加えてPNDもラインナップしている。だがイクリプスは、これまでビルトインタイプをリリースしていたが、PNDは扱っていなかった。今回紹介する「EP001」と「EP001C」は、そんな同社が満を持して発売した初のPNDだ。
EP001シリーズは、イクリプスの中でも「Lite」という、誰でも簡単に使えるシンプルな機能を持ったシリーズに分類されている。したがって、特徴は分かりやすいメニューボタンやシンプルな操作性がウリだ。カーナビは機能や操作が複雑で分かりづらいとか、ナビ機能だけあれば十分といった、初心者でも扱いやすいように配慮されている。
EP001Cは、PNDとして初となるバックカメラを付属したモデル(EP001はオプション)。バックカメラは、高性能の視野角が広いタイプを採用している。車両の外側に取り付けることはもちろん、複雑な配線が必要ないので車内に取り付けることも可能だ。自動的にモニターにバックカメラの映像を映すにはバックギアへの配線が必要だが、配線しない場合でもモニターにある画像切り替えボタンを押せば、いつでも映像を確認することができる。
簡単な操作性やシンプルな機能を謳っているが、スペックはPNDのハイエンドモデルと比べても遜色がない。内蔵メモリーは8GBで、収録されている検索地点は「住所検索」が約3700万件、「電話番号検索」が約850万件、「施設検索」が約210万件となっている。地図も市街地では最小10mの細かいスケールまで表示でき、ルートが複雑な都心の目的地にもピンポイントで案内してくれる。
自車位置測定はGPS以外にもクルマの速度を計測する加速度センサーと進行方向をキャッチするジャイロセンサーを使っている。高層ビルが続く場所や高速道路(高架)の下を通る道などではGPSの電波を受信しづらく、自車位置を見失いがちだが、加速度とジャイロセンサーがあるのでロストする心配も少ない。さらに精度を上げるために、車両側に付いている車速パルスを接続することもできる。バックカメラの接続コードに車速信号と接続するコードがあるので、配線しておけばより正確な自車位置測定が可能となる。
渋滞情報はオンデマンドVICSによって取得することが可能だ。FM-VICSではないが、Bluetoothの携帯を経由してVICSを受信することになる。オンデマンドVICSは、広域の渋滞情報を得られる機能で、携帯電話版の「MapFun」に登録してデータを転送するシステム。情報を知りたいときに任意のタイミングで確認することができるのだ。ただし、一部の携帯電話ではオンデマンドVICSに対応していないこともあるので注意してほしい。また、データを受信するときには携帯電話のパケット料金と、MapFunの有料登録が必要となることも覚えておこう。
AV機能は、ワンセグ視聴やJPG、BMPといった静止画を見ることができる。microSDのスロットがあるので、データの出し入れも簡単に行なえるだろう。
外形寸法 | 本体:幅139.1×高さ90.7×奥行き24.6mm |
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重量 | 本体:約310g |
ディスプレー | 5インチWQVGA 480×272ドット/タッチパネル |
対応電源電圧 | DC12~24V |
メモリー | 内蔵8GB、microSDカードスロット(32GB SDHCサポート) |
測位 | 内蔵GPSアンテナ、ジャイロ、加速度センサー(別売り) |
地図データ | 住所検索:3700万件、電話番号検索:850万件 |
渋滞情報 | オンデマンドVICS |
ワンセグ | チューナー内蔵 |
価格 | オープン(実売は約5万円前後) |
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