春のPND特集3回目は、“Defi”こと日本精機がリリースしたサーキットと一般道で使えるナビ「SPORTS NV」だ。一般道では普通のナビとして、サーキットではラップタイム計測などのデータロガーとして活躍する、1台で2度オイシイPNDである。
あの“Defi”がスポーツ走行にも
役立つナビをリリース!
自転車や徒歩で使用できるナビゲーションモードを始め、オーディオや動画の再生、ワンセグ視聴などの付加機能が当たり前に装備されるようになったPND。取り付け方法や操作の簡易さ、低価格がウリとなっているイマドキのPNDでは、単なるナビゲーションとして使えるだけでは、ユーザーの満足感を得られなくなってきているようだ。
クルマの追加メーターで知られる“Defi”(デフィ)が発売した「SPORTS NV」は、PNDに付加価値が付いたモデルとなるが、その追加された機能が他社製品にはない、独自色の強いものとなっている。
「SPORTS NV」の機能紹介をする前に、Defiというブランドに馴染みがない人もいるはずなので説明しよう。
スポーツカーオーナーには有名なブランド“Defi”
Defiは、日本精機というクルマやバイク用の純正メーターなどを開発、生産しているメーカーのアフターマーケット向けブランド。Defiブランドのメーターは、デジタルや機械式、また、数多くの機械式メーターを集中制御するコントロールユニットなど、革新的な製品を販売している。アフター用メーターとして、高い人気を集めているブランドなのだ。
そんなDefiが発売した、初のPNDが「SPORTS NV」だ。どこが独自かというと、クルマ用のメーターを生産するメーカーだけに、PNDのモニターそのものがデジタルメーターとなっていたり、サーキット走行などで役立つデータロガー機能を持ち合わせたり、といった点だ。
メーター機能は、車両情報として記録されている純正のエンジン回転数や車速信号と接続することで、正確な値をモニターに映し出す。メーターのデザインは、純正メーターのような丸型か、回転数が斜め横方向に動くデジタル型かを選ぶことができる。表示は、エンジン回転数中心や車速中心など、ドライバーの好みで切り替えられる。
もちろん、車種ごとに異なるレブリミットに対応するように、手動で変更することもでき、エンジン回転数にワーニングアラーム(警告音)を付けることも可能だ。サーキット走行などではドライビングのアシスト役として大いに貢献する。
データロガーシステムは、GPSと連動して距離、時間の情報を記録・蓄積していく。車体側のエンジン回転数や車速も記録されているので、走行軌跡に対してどのくらいの速度や回転数で走っていたのかが確認できる。前後左右のGを計測することも可能なので、ブレーキングの強さやアクセル開度、コーナリング中のGを見ることで走行の良し悪しも一目瞭然だ。
というように、本格的にスポーツ走行をしている人なら興味を引くデータロガーやメーター機能が付加機能での最大の魅力となっている。
外形寸法 | 本体:幅128×高さ83×奥行き25mm コントロールユニット:W 86×H76×D22mm |
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重量 | 本体:約230g コントロールユニット:80g |
ディスプレー | 4.3インチWQVGA 480×272ドット/タッチパネル |
対応電源電圧 | DC10~15V 12V車専用 |
メモリー | 2GB内蔵メモリー microSDカードスロット(8GB SDHCサポート) |
測位 | 内蔵GPSアンテナ、加速度センサー |
地図データ | スケール10段階(50m~250km) |
渋滞情報 | × |
ワンセグ | チューナー内蔵 |
価格 | 7万9800円 |
(次ページへ続く)
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