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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2011 第5回

知ったかできるパーツ基礎知識【最新PCパーツ構成編】

2011年04月20日 12時00分更新

文● 山県

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パターン3
地デジ移行後もメインで使える
1人暮らしに最適なPC

 3パターン目に考えていきたいのは、この春から1人暮らしを始めたような人に新人諸君にオススメのPCとしたい。ポイントとなるのは、2011年7月24日までに完全移行が必要な地デジ放送。すでに100日を切った今、地デジ移行の対策を考えるのは遅いくらいだ。

PCに地デジチューナーカードを差せば、地デジ対応PCに早変わり!

 今春より都会での1人暮らしを始めるという人は、大抵の場合居住スペースに制限があると思われる。早い話が「家賃も高いし、そんなに広いところには住めないよね」ということである。限られたスペースの中でTVの占める面積は馬鹿にならないわけだが、今時TVなしの生活も考えられないといのがホンネだろう。そこで、ここでは地デジ移行後もTVとPCがメインで使える自作PCを考えいきたいというわけだ。

地デジ対応PCを作れば、視聴も録画もPCで済む。わざわざ高価な地デジ対応TVを買って居住スペースを狭くする必要はない

 TVも兼用するPCというコンセプトのもと候補に挙げたのはこのケース、SilverStone製の「SST-SG02B-F」だ。SilverStoneといえば正統派のPCケースからHTPC(Home Thearter PC)向けのケースまで、幅広いラインナンップを揃える今人気のメーカーだ。コンパクトサイズながら、ATX電源やハイエンドビデオカードも搭載可能で、まさに地デジPC用のケースとしてはぴったりの製品といえる。

SilverStone製のPCケース「SST-SG02B-F」。搭載可能なマザーはMicroATXサイズまでとなるが、拡張性は高く地デジPC用のケースとしても十分活躍してくれる

 マザーボードはMicro ATXフォームファクタという制限が付く。そこで選んだのはASRockの「H67M-GE/HT」だ。チップセットに「H67」を採用する製品で、グラフィック出力はDisplayPort/HDMI/DVI-D/D-subの4系統構成。USB3.0もEtronTech製「EJ168A」コントローラーチップ×2による4ポート仕様となかなかハイエンドな仕上がりで、付属品にはHDDマウンタも兼ねるUSB 3.0フロントパネルのほか、Media Center Editionリモコンが含まれている。HTPC向けのマザーボードとしては、まさに最適な1枚といえるのだ。

ASRockのH67搭載マザー「H67M-GE/HT」。付属品にはHDDマウンタも兼ねるUSB 3.0フロントパネルのほか、Media Center Editionリモコンが含まれている

グラフィック出力はDisplayPort/HDMI/DVI-D/D-subの4系統構成。MCE用のリモコンも同梱されていることから、HTPC向けのマザーボードとしては最適な1枚となる

 よってCPUにはSandy Bridgeを選択。今回はCPUに統合されているVGA機能「Intel HD Graphics 3000」を使いたい関係で「Core i5-2500K」を選んだ。同じクロックの「Core i5-2500」に内蔵されているVGA機能は下位の「Intel HD Graphics 2000」だからだ。

統合のVGA機能が上位の「Intel HD Graphics 3000」となる「Core i5-2500K」。“K”型番の魅力は倍率ロックフリーだけではないのだ

 マザーボードとVGAは決まった。続いてその他のパーツも一気に決めいこう。ストレージ構成はチップセットが標準でサポートするSATA3.0を活かすためにSSDにPlextor「PX-64M2S」、HDDにはWesternDigital「WD20EARS」を2台という組み合わせ。2台というのはTVも兼ねるPCという点を考慮し、録画時間等を気にしない仕様としたかったから。最近ではHDDは安いので気兼ねなく容量は増やせるはずだ。

SATA3.0(6Gb/s)インターフェイスに対応するPlextor製SSD「PX-64M2S」。コントローラーにサーバーグレードのMarvell社製「88SS9174」を採用するほか、DDR3 128MBのDRAMキャッシュを実装している

Serial ATA対応のWesternDigital製3.5インチHDD「WD20EARS」。実売価格は6500円前後と安価なため、2台購入してもさほど大きな出費ではない。地デジ録画を考慮すると、これくらいの容量は積んでおきたい

 また外せないのが地デジチューナーカードだ。使用マザーである「H67M-GE/HT」には、PCI Express x1やPCIスロット等が用意されているので、この場合どちらのインターフェイスに対応したものを選んでもOKだ。

地デジPCに外せないのが、当たり前の話ながら地デジチューナーカードである。各ショップの売り場に行くとその種類の豊富さに驚くはずだ

 予算や用途など自分好みの製品を選ぶことになるが、やはりダブル録画サポートと、地デジに加えてBSデジタルや110度CSデジタルの受信も可能な3波対応対応の製品がオススメだ。
 比較的新しい物件であれば、入居当初からBSデジタルや110度CSデジタルの受信が可能なところも多く、スポーツ中継や海外ドラマ、懐かしのアニメ、各種専門チャンネルなど、地デジではなかなか放送されないような番組を観られる。

基本はやはり3波対応対応の製品か。もちろん地デジだけであれば安い製品も多く販売されている。またアキバでよく見かける「PT2」も、いまなら意外に簡単に入手が可能。初心者ユーザーにはまずオススメできないが、取り扱いに自信あるという人はどうぞ

 最後に選ぶのが光学ドライブ。今まで紹介してきた2パターンのPCでは、パイオニアのBDドライブを選択してきたが、ここまできたら3モデル目も同社のドライブにこだわりたい。
 ということで選択したのはピアノブラック/つやありタイプのベゼルを採用する「BDR-S06J-BK」だ。

つやありタイプのベゼルを採用するパイオニアのBDドライブ「BDR-S06J-BK」。カラーはピアノブラック。「BDR-S06J」シリーズは、見た目だけでなく静音にも力を入れている製品なので、BD視聴時にも駆動音が他の製品より気にならないのもポイント

同シリーズは、駆動音を抑える独自の静音トレイを搭載している。トレイ内部に風の取り入れ口とダクトを設置し、ディスクの回転で起きる風の流れを制御。トレイの突起の表面も風が通りやすいように滑らかな形状になっている

光沢のあるフロントパネルを採用するPCケース「SST-SG02B-F」にはちょうどいい製品で、搭載した印象もご覧の通り。

ピアノブラック/つやありタイプのベゼルを採用するパイオニアのBDドライブ「BDR-S06J-BK」をPCケース「SST-SG02B-F」に搭載したところ。最近では少なくなった光沢のあるフロントパネルだが、このケースには実によく似合う

 地デジPCは、比較的目につきやすい場所に設置することを想定すると、やはり違和感のないデザインは非常に重要だ。そういう意味では、まさにぴったりの組み合わせとなったのではないだろうか。

パターン3 パーツ構成表
CPU Intel「Core i5-2500K」(3.3GHz)
マザーボード ASRock「H67M-GE/HT)」(H67)
メモリー バルク DDR3-1333 2GB×4枚
ビデオカード オンボード(H67)
SSD Plextor「PX-64M2S」(64GB)
HDD WesternDigital「WD20EARS」×2(2TB×2)
光学ドライブ Pioneer「BDR-S06J-BK」(BD-R/BD-R DL12倍速記録対応)
PCケース SilverStone「SST-SG02B-F」
電源ユニット SilverStone「SST-ST75F-P」(750W)
OS Microsoft「Windows 7 Professional」(64bit)DSP版
その他 US3.0外付けHDDケース

 以上の構成で概算は12万4500円。のちのち本格的なPCゲームを楽しみたいという場合は、ビデオカードの増設などにも対応可能だ。
 マザー付属のUSB3.0フロントパネルに用意されたUSB3.0ポートを有効活用したければ、対応の外付けHDDケースを購入すればすぐにでも利用できる。24インチワイド液晶も今では2万円前後で購入可能だ。1人暮らしにはまさに最適なTV&PC環境が構築できるのではないだろうか。

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