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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第58回

デジタルペンとスマホで手書きメモを活用する技

2011年03月29日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Androidアプリも登場
ぺんてる「airpen Pocket」

ぺんてるの「airpen Pocket」。カラーはブルーの「standard」とグリーンの「evernote color」の2色を用意。実売価格は1万8000円前後

 Androidスマートフォンを使っているなら、ぺんてるの「airpen Pocket」(EA5EN1)がお勧めだ。受信ユニットにBluetoothを搭載し、パソコンやスマートフォンとワイヤレスでデータをやりとりできるのが特徴である。Evernoteにも対応しており、付属ソフトからデータをアップロードできる。

 受信ユニットはMVPenと同様に、USB経由で充電して記録容量はA4サイズ100枚まで。解像度は100dpi、バッテリーによる連続使用約8時間など、こちらもMVPenとほぼ同じスペック。デジタルペン側のバッテリーもSR41が2個で、約90時間の動作が可能だ。

 使い方もMVPenとほぼ同じ。ユニットを紙やノートにセットして、デジタルペンで書くだけ。ページ送りも電源ボタンを短く押せばいい。airpen PocketにはBluetoothボタンが搭載されており、スマートフォンやパソコンとの接続に利用する。

使い方は同じで、ユニットをセットしてデジタルペンでメモを取る

 3月23日にはAndroid版アプリ「airpenNOTE for android」が公開されたので、早速Androidマーケットから導入してみた。アプリの「アップロード」ボタンをタップすると、ユニット内のデータを取り込める。その際に、複数ページをまとめて取り込んだり、アップロード後にユニット内のデータを削除するダイアログが開くなど、使い勝手がこなれているのがいい。

ユニット上のBluetoothボタンを押すと、Bluetooth搭載スマートフォンやパソコンと接続される

「airpenNOTE for android」を起動して、アップロードボタンをタップしてデータを取り込む

アップロード後にユニット内のデータを削除するかどうか選べる

アプリ内で取り込んだデータを管理できる

 取り込んだデータはアプリ内で閲覧できるほか、Evernoteアイコンをタップすると、直接アップロードできる。

Evernoteにアップロードする。アップロード先のノートブックを指定できる

 消耗品の電池はMVPenと同様。替え芯はぺんてるの油性ボールペンリフィル「KFS7-AD」が指定されており、1本100円弱で購入できる。

スマートフォンユーザーは
デジタルペンを持っておくべし

 長文の入力ならキーボードの方が早いが、手書きには手書きの良さがある。筆者の場合は企画を考えるときも、紙を使って落書きのように思考を広げていく方がいい感じになることが多い。

 プレゼン資料を作る際も、ディスプレーで作業していると情報の羅列になりがちだが、手書きだとストーリー仕立てになり、説得力も上がる。二度手間にはなるが、飛行機や新幹線での移動時間や休憩時間などを利用すれば、時間のロスも抑えられる。そのほかにも、旅行先で描いたラフスケッチをブログにアップしたり、イラストの下書きを描くという使い方もよさそうだ。

 今回はほとんど取り上げなかったが、付属ソフトをパソコンにインストールすることで、マウスやペンタブレットのように使うこともできる。デジカメ写真に手書きでコメントを入れたり、絵を描いたりできるわけだ。airpen Pocketはデータのアップロードと同時に、手書き文字をテキストに変換して検索できるようにする機能もある。パソコンとの連携もなかなか便利なのだ。

 スマートフォンユーザーならデジタルペンを持っておくと、いろいろなシーンで活用できるのでお勧めだ。

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筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)、「Linkedln人脈活用術」(東洋経済新報社、共著)。


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