このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

物欲AVコモノ道 第89回

iPad版「Garage Band」で気軽に音楽制作!

2011年03月28日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 気軽に音楽制作ができるアプリケーションとして、アップルが提供しているのが「Garage Band」である。残念ながらWindows版はないが、標準でプレインストールされているMacユーザーにはおなじみのアプリケーションとなっている。

 このGarage Bandの「iPad」用アプリがついに登場した(関連サイト)。これにより、Macを持っていないユーザーでも、iPadさえあればGarage Bandの魅力に触れられるようになったわけだ。

楽器が苦手なユーザーでも大丈夫

楽器からループ音源を探しているところ。ドラムにベース、ギター、シンセサイザー、各種打楽器など豊富に用意されている

楽器からループ音源を探しているところ。ドラムにベース、ギター、シンセサイザー、各種打楽器など豊富に用意されている

こちらはカテゴリからジャンルを選んでいる。ループ音源の数が少ないため仕方がない部分もあるが、もう少しバリエーションが欲しかったところ

こちらはカテゴリからジャンルを選んでいる。ループ音源の数が少ないため仕方がない部分もあるが、もう少しバリエーションが欲しかったところ

 このGarage Bandの楽しさは、何と言っても気軽に音楽を作れること。いわゆる「ループシーケンサ」としての機能があり、用意されているループ音源から好みのものを探しだし、適当に並べていくだけでそれっぽい音楽ができあがる。

 ループ音源はドラムやベース、ギター、管楽器に弦楽器、打楽器など、豊富な種類の楽器(270種類)が用意されている。さらに、カントリーやジャズ、オーケストラ、ロック/ブルースなどの音楽ジャンルで選ぶことも可能。ループ音源の数はそれほど多くないが、それでも十分に楽しめる。

ジャンルや楽器を選ぶと、該当するループ音源がリストアップされるので、視聴しながら好みのループ音源をトラックに配置する。なお、利用できるトラック数は8つまで

ジャンルや楽器を選ぶと、該当するループ音源がリストアップされるので、視聴しながら好みのループ音源をトラックに配置する。なお、利用できるトラック数は8つまで

トラックに配置したループ音源は、タップして表示されるメニューから、カットやコピー、トリム、あるいは分割などができる

トラックに配置したループ音源は、タップして表示されるメニューから、カットやコピー、トリム、あるいは分割などができる

 配置したループ音源は長さを変えることはもちろん、カットやコピー、ペーストといった編集をしたり、音源の一部分だけを切り出す「トリム」や、ループを複数に切り分けて使える「分割」といったコマンドも備える。これらを駆使すれば、あらかじめ用意されたループを好みの内容にカスタマイズできる。

もちろん演奏することもできる

音源を選ぶ画面。頭に「Smart」と付いている音源には、演奏をサポートしてくれる機能が用意されている

音源を選ぶ画面。頭に「Smart」と付いている音源には、演奏をサポートしてくれる機能が用意されている

 ループを並べるだけでは物足りないというユーザーのために、自分自身で音源を演奏するための機能も用意されている。むしろこちらの方がメインの機能と言ってもいいだろう。

 音源の種類として用意されているのは、「Keyboard」と「Drums」、「Smart Drums」、「Smart Bass」、「Smart Keyboard」、「Smart Guitar」など。ここで注目したいのは、頭に「Smart」の文字が付いている音源で、これらには演奏をサポートしてくれる仕組みが用意されているのだ。

「Smart Bass」の画面。ベースは「Liverpool」や「Muted」、「Picked」など、4種類の選択肢がある

「Smart Bass」の画面。ベースは「Liverpool」や「Muted」、「Picked」など、4種類の選択肢がある

「Smart Drums」では、右端にあるドラムキットの要素を画面中央にドラッグすれば、勝手にリズムを取って演奏してくれる。なお、ドラッグする位置により、音量の大小とパターンの複雑さが変わる

「Smart Drums」では、右端にあるドラムキットの要素を画面中央にドラッグすれば、勝手にリズムを取って演奏してくれる。なお、ドラッグする位置により、音量の大小とパターンの複雑さが変わる

こちらは「Smart Piano」。鍵盤が弾けなくても、キーに合わせてコードを弾くことができる。また、低音部と高音部でコードを変えられる

こちらは「Smart Piano」。鍵盤が弾けなくても、キーに合わせてコードを弾くことができる。また、低音部と高音部でコードを変えられる

「Smart Guitar」を選択したところ。ユーザーが選んだキーのコードが並んでおり、コード部分をタップすれば和音が、弦をタップすれば単音が鳴る

「Smart Guitar」を選択したところ。ユーザーが選んだキーのコードが並んでおり、コード部分をタップすれば和音が、弦をタップすれば単音が鳴る

 たとえばSmart Guitarの場合、適当なキーを選ぶと上部に「Em」「Am」「Dm」「G」「C」「F」などのコードが並ぶ。ここで、「C」と書かれたところをタップすれば、Cの和音が鳴り、簡単にコードが弾けるようになっているわけだ。

 さらに、その下の各弦をタップすることができて、この場合はCのコードを左手で押さえた状態のときの、タップした弦の音が鳴るようになっている。これを利用すればアルペジオ(和音を構成する音を1つずつ弾いていく奏法)も簡単に弾ける。

 さらに細かくて驚いたのが、弦の右端か左端を押さえながらコード、あるいは弦をタップすれば、ミュートした状態で音が鳴るというもの。コードや弦をタップした後でミュートすれば、きちんと音が消えていくというのも手が込んでいる。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中