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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第30回

新開発高画質エンジンなど、画質も機能も大幅進化!

お買い得度満点!? ソニー「BRAVIA EX720」を試す

2011年03月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 アナログ放送終了まであと4ヵ月あまりに迫った現在、テレビメーカー各社の春モデルがほぼ出揃った。先日、上位モデルの発表も済ませたソニー「BRAVIA」の戦略は、ミドルクラスにも3D対応モデルを加えるなど、高機能化が著しい(関連記事)。

 今回取り上げる「KDL-46EX720」(関連記事)は、実売価格およそ25万円のスタンダードモデル。売れ筋のミドルクラスに当たる製品だが、3D表示にも対応するなどかなり高機能化されている。

 従来機にあたる「EX700」シリーズと比べると、3D対応、新開発高画質エンジンの採用や、外付けUSB HDDによるテレビ録画対応、「Qriocity」など動画配信サービスの強化とかなり充実したものになっている。

全体的に薄型化
よりスタイリッシュに

「EX720」

シンプルなデザインの「EX720」シリーズ

 さっそく外観を見ていくと、上位機を中心に採用される「モノリシック」デザインではないものの、画面周囲のフレームの幅が狭くなり、ディスプレー部の厚みも42mmと大幅に薄くなった。

「KDL-46EX720」(左)と「KDL-46LX900」(右)のディスプレー部の厚みの比較。LX900の64mmに対してEX720は42mmと、明らかに薄くなっていることがわかる。また、同じ画面サイズながらLX900は高さが761mmであるのに対し、EX720は690mmと低くなっている(いずれもスタンド込み)。ちなみに、重量もLX900は28.4kgであるのに対してEX720は17.9kgと10kg以上の差がある

「KDL-46EX720」(左)と「KDL-46LX900」(右)のディスプレー部の厚みの比較。LX900の64mmに対してEX720は42mmと、明らかに薄くなっていることがわかる。また、同じ画面サイズながらLX900は高さが761mmであるのに対し、EX720は690mmと低くなっている(いずれもスタンド込み)。ちなみに、重量もLX900は28.4kgであるのに対してEX720は17.9kgと10kg以上の差がある

 ひとときの薄さ競争の時のように「最薄部」ではなく、ディスプレー部はほぼフラットで、壁掛けをしてもテレビ画面が変に出っ張ってしまうこともない。壁掛けまではしなくても、フレーム幅が狭いことで横幅や高さも一回り小さくなっており、より省スペースで設置できるようになっている。

 昨年発売された最上位機種「LX900」シリーズと比べると、かなり薄くなっているし、背の高さやスタンド部分の設置面積も小さくなっていることがわかる。

 デザイン的な印象は、従来からの路線を踏襲したシンプルなフォルムで、画面の下部にはヘアライン加工の金属パネルをあしらっている。フレーム部が細くなったこともあり、よりスマートな印象が強まったように感じる。

側面部。HDMI端子をはじめとする入力端子とB-CASカードスロットを備える。USB端子はHDD録画用と(デジカメ接続など)汎用の2系統がある

側面部。HDMI端子をはじめとする入力端子とB-CASカードスロットを備える。USB端子はHDD録画用と(デジカメ接続など)汎用の2系統がある

側面の操作ボタン。薄型化のためボタン自体は裏側に配置される。ボタン横のプリントは本体横からでも確認できるが、ボタン自体にも機能を示す刻印が施され、手で触れることでボタンを判別できる

側面の操作ボタン。薄型化のためボタン自体は裏側に配置される。ボタン横のプリントは本体横からでも確認できるが、ボタン自体にも機能を示す刻印が施され、手で触れることでボタンを判別できる

背面の端子部。こちらのHDMI入力は3系統。D5映像入力、ビデオ入力を各1系統備える。アナログ映像入力は最小限となる傾向だ

背面の端子部。こちらのHDMI入力は3系統。D5映像入力、ビデオ入力を各1系統備える。アナログ映像入力は最小限となる傾向だ

「人感センサー」は右側の下部に配置。その下に見えているスリット部分はスピーカーの開口部。スピーカーは下向き配置だが、開口部を斜め前方にすることで音質への影響を減らしている

テレビの前に人がいるかを検知する「人感センサー」は右側の下部に配置。その下に見えているスリット部分はスピーカーの開口部。スピーカーは下向き配置だが、開口部を斜め前方にすることで音質への影響を減らしている

人感センサーの設定項目。従来モデルと同様に、テレビの前から人がいなくなったときにテレビの画面を暗くするまでの時間を5分単位で設定できる

人感センサーの設定項目。従来モデルと同様に、テレビの前から人がいなくなったときにテレビの画面を暗くするまでの時間を5分単位で設定できる

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