FOSTEXの強みを内に秘めたパステル色スピーカー
音楽ライフを楽しくする、高音質機「FOSTEX PA-2」
2011年03月29日 11時00分更新
PA-2をこんな風に活用してみたい
PA-2にパソコンや携帯音楽プレーヤーをつなぐだけでも、驚く程の高音質を体験できるのは分かった。
でも、この価格でこれだけ音のいいスピーカーが手に入るのだから、他の部分にお金をかけてもいいのではないか。それでさらに音が良くなり、今までより使い勝手も良くなる。
まず音質を欲ばりたいなら、パソコンにUSBオーディオインターフェイス(USB DAC)を使うのが一番いい。機種にもよるが、パソコンのヘッドホン端子から出てくる音は、パソコン内部のノイズも拾ってくる。ひどい時にはビービー、プチプチとノイズが入ったりするから興ざめだ。
USBオーディオインターフェイスもピンからキリまであるが、ノイズを避けるだけなら安いものでも十分に効果はある。グレードの高いモデルを選べば、一層の高音質化も期待できるし、アナログの音声信号を取り込めるので、昔聴いたカセットをキャプチャしてMP3に変換、なんてこともできる。
PA-2にワイヤレスで音を飛ばすのも面白い。iTunesのAirPlay機能を使って、Wi-Fi内蔵のノートPCから音を飛ばし、PA-2を接続したAirMac ExpressやApple TVをレシーバーにするのだ。これでパソコン内部のノイズも避けられる上に、ソファーやベッドに寝転がって聴くこともできる。
このAirPlayのワイヤレス接続は、iPhoneやiPad、iPod touchのユーザーには、ぜひ一度体験して欲しい。Wi-Fi接続でも音質の劣化は少なく、十分に良い音で楽しめる上に、なによりモバイルオーディオらしい使い方を堪能できるのはこの方法だ。
こんな風にパソコンを中心とした音楽の楽しみ方は、今までのオーディオとは違った形で広がっている。ただ、その基本である音質は、今も昔も音の出口に負うところが大きい。携帯音楽プレーヤーのイヤホンを変えただけで別世界を感じた人も多いだろう。
同じようにパソコンにスピーカーをつなぐだけで、普段の音楽がまったく違うニュアンスを持って鳴り始める。その体験のまたとない入り口として用意されているのが、PA-2だと思う。
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