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アナリティクス不要のCMS、リボンUIで登場

2011年01月26日 00時00分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

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 デンマーク発のCMSベンダーサイトコアが日本での事業を本格化させる。1月25日にCMS製品の新バージョン「Sitecore CMS 6.4」を発表。サイトコアは2010年1月に日本法人を立ち上げたが、インストーラーを含む「日本語完全対応版」のリリースは今回が初めて。

サイト内行動ターゲティング機能も

新製品を発表するサイトコア代表取締役の片山雅之氏

 「Sitecomre CMS」は、中~大規模企業のコーポレートサイトに適したCMS。他言語マルチサイト、スマートフォンやタブレット対応などの機能を持つ“多機能性”を謳うが、最大の特徴は充実したマーケティング機能。Google Analyticsライクなアクセス解析機能を標準で備え、ツールを別途導入しなくてもアクセス解析を実施できる。

 A/Bテストや多変量解析機能、サイト内行動分析機能もある。特に行動分析機能は、サイト内のコンテンツの閲覧履歴に応じて設定した属性値をスコアリングし、スコアによってバナーなどのコンテンツを変更できる本格的なもの。たとえば、カメラメーカーのサイトの場合、上位機種の製品ページを多く閲覧している訪問者には男性プロカメラマン向けのキャンペーン情報を、コンパクトデジカメや入門機のページを多く閲覧している訪問者には女性向けのキャンペーン情報を表示する、といった使い方ができる。「Omniture Test&Target」のようなツールを導入する場合に比べてハードルが低く、コンテンツを一元的に管理できるのがメリットだ。

行動分析機能の設定画面。閲覧履歴に応じて表示するコンテンツを設定できる

 新バージョンではUIを刷新し、使い勝手を高めた。従来からWindowsを模した「仮想デスクトップ」と呼ばれるUIが特徴的だったが、新バージョンではコンテンツ編集画面などにOffice 2010風の「リボン」UIを採用。ExcelやPowerPointなどのOfficeの操作に慣れているマーケティング担当者が、少ないトレーニングで直感的に操作できるようにした。

リボンUIを採用したコンテンツ編集画面。最近のCMSでは一般的なインライン編集機能と搭載し、公開系のページを見ながらその場でコンテンツを編集できる

 Sitecore CMSの価格は、最小構成で134万円から。ソフトバンク・テクノロジーやセカンドファクトリーなどのパートナー企業経由で販売し、今後1年間で35サイトへの導入を目指すという。

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