アメリカ市場に食い込もうとしているZTE
さらにはタブレット端末も
アメリカでは数年前に本拠地を立ち上げ、キャリアとの提携など、ビジネス基盤を築いてきた。その効果か、10月に入り、アメリカトップのVerizon Wirless、ナンバー2のAT&Tの両方にAndoroid端末をローンチするといううわさが出ている。
10月のもう1つのニュースがタブレット進出だ。
ここでもやはりAndroid頼みとなり、発表された「ZTE Light」は7型画面を搭載したタブレットとなる。7型のAndroidタブレットといえばSamsung「GALAXY Tab」が思い浮かぶが、GALAXY TabがAndroid 2.2を採用したのに対し、Lightはバージョン2.1。プロセッサもGALAXY Tabが1GHzであるのに対し、600MHzといわれている。後発にしては弱い印象だが、エントリー向けとして位置づけるのかもしれない(現時点では価格情報は公開されていない)。Lightは年末商戦に向けて発売される予定だ。同社はさらに2011年にはAndroidタブレットを6機種投入する計画も明らかにしている。
Androidによりこれまでの携帯電話メーカーの勢力図が崩れてきたと感じるが、Apple、Microsoft、OracleなどとAndroidベンダーとの間の訴訟問題もある。このまま携帯電話の“Windows”として突き進むのか、訴訟が仇になるのか……。
筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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