リコーのスタンダードラインナップにあたるデジタルカメラ「CX」シリーズが、早くも「CX4」として9月上旬に発売される(予想実売価格は4万円台半ば)。
従来の機種「CX3」が今年の2月に、それ以前の「CX2」が昨年の9月に発売された。他社にもいえることだが、このクラスのデジタルカメラは約半年ペースで新機種が登場するのが一般的になってきている。
見た目や基本スペックはそれほど変わらず
CX4の見た目のデザインはCX3とほぼ一緒。簡単に見分けるポイントは機種名のロゴのほか、グリップ部分の凹凸がなくなった点や、本体前面には指先がかかりやすいように突起部分ができたことくらいだろう。
基本的な仕様も変化はなく、有効約1000万画素 1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーと28-300mm(35mmフィルム換算)の光学10.7倍ズームレンズを搭載している。
電源は充電式リチウムイオンバッテリー「DB-100」を使用。カタログスペックで約330枚(モニター節電:ON)となっている。環境次第だろうが実使用で400枚程度は撮影できるだろう。バッテリーは小型にもかかわらず、CX3同様に意外と寿命は長いといえる。
手ブレ補正の進化
CX4で新たに搭載された機能を挙げると、まず手ブレ補正機能の向上だろう。CX3と比較して約3倍の補正効果を得られると謳っているが、実際のところはどうか? ライブ会場で試してみた。
CX4はマニュアル露出ができないためシャッタースピードを固定できなかったが、1/20~1/30秒程度のスローシャッターの画像が何枚かあり、そのうちのほとんどは人物の被写体ブレはしているものの、周囲の部分についてはシッカリと止まって写っていた。
最近の手ブレ補正の方向性として瞬間的な手ブレと合わせてスローシャッター時のゆっくりとした手ブレなどにも対応するようになってきている。CX4でもしっかりと時流に合わせてきた感じである。
